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向「両替のとこでレシートなくしてもーて、そしたら一緒に探してくれたんです！」
阿「あっ、向井さんのこと怒らないで上げてください。誰だってミスもありますしね」
宮「....うちの従業員がご迷惑をおかけしました」
阿「えっと、こちらの店長さんですか....？」
宮「はい、店長の宮舘と申します」
宮館さんは名乗るとしっかり俺の目を見て、そして綺麗な礼をした。
その姿勢だけで、この人は仕事が好きで人としてもしっかりしている人ということが伝わった。
阿「本屋店長の阿部と申します」
宮「以前店長会議で発言されていたのを見ていたので、存じ上げておりますよ」
あぁ、そうか。店長ということは案外同じ場所にいたわけだ。
知らない間に宮舘さんと接触していたのかもしれない。
向「店頭でこけかけてたんも、存じ上げております〜笑」
阿「あ、もう！ほんと忘れてください！笑」
宮「お怪我はありませんでしたか？」
阿「だ、大丈夫です！よくあるんですよね、はは....」
落ち着いた雰囲気を纏う彼に心配されると、大人として少し恥ずかしくなる。昔からドジは多かったけど、職場で知らぬ間に見られているとは、不覚だ。
向「あ。舘さん、阿部さんにあげるマドレーヌとってくるわ！」
宮「まだ仕事中だから敬語。」
向「しもた。すんませぇ〜ん！」
慌てながら奥に戻っていく向井さんを眺めながら、店員同士仲が良いんだなと感じる。職場によって、職場の人はあくまで仕事上の関係と一線を引くこともあれば、裏でも仲の良い友人になるほど良い関係を築けることもあるわけだが、
俺としては仲が良い職場のほうが好きだ。
阿「店員同士、仲が良いんですね」
宮「向井と出会ってまだ日は浅いほうですけど、裏で話してたら気が合いましてね」
阿「へぇ、いいですね。良い雰囲気の職場って、働くのも楽しくなりますもんね！」
宮「光栄です」
宮舘さんと話し始めたばかりだが、何か独特なオーラを纏っている。気品というか、なにか背後に薔薇の花が見えるような....。
宮「そういえば、よく躓かれるとおっしゃってましたけど」
阿「え、あ....良い歳して恥ずかしいです....」
宮「危なっかしい一面もあるんですね。ほっとけないなぁ、可愛らしい」
阿「ぇ....？」
宮「ふふ、」
微笑みながら目線を逸らす宮館さんを見ながら、顔が熱くなるのを感じる。
少しドキッとしてしまった。
相手は男性だし、俺も男だぞ？
と自分に言い聞かせた。
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キキ(プロフ) - LilySnowさん» コメントありがとうございます！私のペースになってしまいますが、頑張りますので楽しみにしてていただけると嬉しいです！コメント嬉しいです(^ ^) (2020年12月17日 23時) (
レス) id: 87fa6c4fe5 (このIDを非表示/違反報告)
LilySnow(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (2020年12月16日 22時) (レス) id: 432d049e60 (このIDを非表示/違反報告)
キキ(プロフ) - ぽんさん» こちらの確認ミスでした、ご指摘ありがとうございます。 (2020年12月15日 1時) (レス) id: 87fa6c4fe5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キキ | 作成日時：2020年12月15日 0時
