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阿「多分この中に....、あ。やっぱり。」
両替をするときは、必ず両替機の上に専用の紙を置かなければいけない。おそらくその時にレシートも一緒に入れてしまったのだと予想を立てて探すと、すぐに見つかった。
向「ありがとうございます！！ほんまに何をお礼したらいいか、ほんますんませんでしたぁっ！！」
阿「いいですよ、そんな頭下げないでください。見つかってよかったですね！」
安心してほしくて微笑みかけると、この場でようやくしっかり視線が交わったかと思えば、はっとした顔をみせる。
なんだ？？それなんの顔なの？
向「やっぱまんまですわ」
阿「へ....？」
向「あっ、すんませんこっちの話です」
そう言うとてきぱきと荷物をまとめて俺の前に立った。
向「本屋さんの店長さんですよね？一緒に仕事場戻りましょうや！名乗り遅れました、向かいの服屋店員の、みんなの万能調味料こと、塩こうじよりも向井康二ですっ！」
阿「お向かいさんでしたか！なんか見覚えあるなーって思ってたんです」
向「僕もよぉ見かけてましたよ！」
仕事場も近いし一緒に戻ろうという話になり、戻る道中で分かったことだがどうやら向井さんと俺は１歳しか変わらないらしい。
普段は自分から話しかけたりするわけでもないし友達が多いわけではないけど、向井さんのコミュニケーション力と明るい関西弁ですっかり仲良くなった。
向「こないだ店頭でこけかけてはりませんでした？」
阿「え、あれ見られてたんですか？恥ずかしいな....笑」
向「店長さんやけど、案外おっちょこちょいなんやなぁってうちの店長と話してたんですよ笑」
阿「え、待ってよ向井さんのとこの店長さんにも見られてたの？」
向「や、見てたのはどちらかというと....まぁ、そうですね、店長ばっちり見てました！！」
阿「そんな勢いよく肯定しないでよ〜！笑」
恥ずかしい話だけど、店頭の何もないところで躓いてしまったことがある。
そういえばあの時ラウールにも笑われたっけ。
恥ずかしい過去のことを思い出しているうちに店の前に着いた。
向「そうや、レシートのお礼にお菓子もらってください！」
と言われたかと思うと、向井さんにやや強引に服屋のほうに腕を引っ張られる。
向「戻りましたぁ！」
宮「おかえりなさいませ。....え、」
向井さんの声を聞いて、レジから人が出てきた。
その人は少し目を見開いて俺を見ていた。
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キキ(プロフ) - LilySnowさん» コメントありがとうございます！私のペースになってしまいますが、頑張りますので楽しみにしてていただけると嬉しいです！コメント嬉しいです(^ ^) (2020年12月17日 23時) (
レス) id: 87fa6c4fe5 (このIDを非表示/違反報告)
LilySnow(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (2020年12月16日 22時) (レス) id: 432d049e60 (このIDを非表示/違反報告)
キキ(プロフ) - ぽんさん» こちらの確認ミスでした、ご指摘ありがとうございます。 (2020年12月15日 1時) (レス) id: 87fa6c4fe5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キキ | 作成日時：2020年12月15日 0時
