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店をラウールに任せて、両替にやってきた。明日の予算と入荷するものを見て、とりあえず３万両替しておこうかな、なんて考えながら両替機の前に立つ。
ふと横を見ると。机にお金を並べて焦っている従業員がいた。
なんか見たことあるような....？
でも知り合いじゃないし、お客さんとしてうちの本屋に来たのかな....？
一通り両替が終わって、間違いがないかテーブル席に座って確認作業を始める。横を見れば、まだ焦っている従業員がいた。テーブルの下を見たり、お金を入れてきた袋の中を入念にチェックしているし、大事なものをなくしたのかもしれない。
少し気になりつつ、自分の店の人間じゃないから....と思い自分の確認作業に集中した。
阿「うん。大丈夫そうだね」
お金を専用のポーチに入れて席を立つ。するとその音にびっくりしたのか、焦っている従業員が肩を揺らした。
阿「....あの、」
向「はいぃっ！？」
阿「ぁ、や、驚かせてごめんなさい。....さっきから何か探してるみたいですけど、どうかしましたか....？」
自分にも責任問題が関わってくるかもしれないのに声をかけてしまったのは、店長としての責任感だろうか。
向「や、こんなん他の従業員さんに頼むわけには....」
阿「んー....でもお兄さん、」
名札を少し覗くと胸元のネームホルダーに向井と書いてあった。
阿「向井さん、困るでしょ？」
向「ぅ....じ、実はぁ....レシートをなくしてもーて....」
話を聞くと、両替するときに使うレシートをなくしてしまったらしい。
うちのモールの決まりとして、両替の金額と札や小銭の枚数を書いた専用の紙とレシートを事務所に提出しなければいけない。
だからレシートをなくしたというのはこの向井さんの責任問題でもあるし、お店の店長さんの責任問題でもあるし、モール全体の責任にもなってしまう。
阿「最後に見たのはいつなんですか？」
向「両替機の前に立つときに確認したんでこの部屋にはあるはずなんですけど....」
阿「一緒に探します。僕もあんまり時間は取れないけど、困るのはわかりますから」
そう言うとまるで希望の光が差し込んできたとでも言うかのように目を輝かせて、若干目元を潤ませながら何度もお礼を言ってくれた。
にしても、向井さんの話からしても確かにこの部屋にレシートをがあるのは間違いなさそうだ。
阿「あの、両替機の前で見たんですよね？」
向「は、はい」
となると考えられることは。
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キキ(プロフ) - LilySnowさん» コメントありがとうございます！私のペースになってしまいますが、頑張りますので楽しみにしてていただけると嬉しいです！コメント嬉しいです(^ ^) (2020年12月17日 23時) (
レス) id: 87fa6c4fe5 (このIDを非表示/違反報告)
LilySnow(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (2020年12月16日 22時) (レス) id: 432d049e60 (このIDを非表示/違反報告)
キキ(プロフ) - ぽんさん» こちらの確認ミスでした、ご指摘ありがとうございます。 (2020年12月15日 1時) (レス) id: 87fa6c4fe5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キキ | 作成日時：2020年12月15日 0時
