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阿「それと今日バックヤードで抱きしめられて....」
向「抱きしめられた！？！？」
阿「ちょ、しーっ！！」
それまで俺の話に相槌を打つだけだった向井さんが急に大声をあげて驚いた。
それには俺もびっくりしたんだけど。
向「ちょ、ちょっと待ってください、抱きしめられたん？店長に？」
阿「事故ですけどね。俺が通りがかった人とぶつかっちゃって、よろけた時に支えてくれて、それで....」
向「へぇ、舘さんやるなぁ」
阿「だから事故だからね？....でも近かったから、良い匂いがして....」
向「で、意識してもーてさっきから顔が真っ赤です、と」
阿「！？見ないでください！笑」
思わず顔を手で隠す。
しかし事実、香りは鮮明に覚えている。
何かの本で読んだが、香りは一番記憶に残りやすいらしい。
熱を持ち始めた頬に気付いて、何も言えなくなった。
向「もし、もしもですよ？もし舘さんに恋人がいるって知ったら、どう思う？」
阿「....そりゃそうだよねって」
向「もーネガティブやなぁ。嫌やなぁとか思いません？」
阿「嫌だけど、俺がどうにかできる話じゃないし....」
向「あ、これほんまにもしもの話やし、事実とは異なりますからね？」
そう言われて、宮舘さんに恋人がいるのかどうか知らないことに気が付く。
自分から行く勇気はないし、色々考えなければいけないこともあるし、俺の片思いでも構わない。それでも自分に少しでもチャンスがないか考えてしまうあたり、自分も欲深い奴だなと呆れた。
向「ていうか、阿部さんは舘さんに恋人おったら嫌なんですよね？」
阿「....」
向「ほんで、意識してもーて顔赤くなってまうんですよね？」
阿「っ....」
向「いや、もうそれ好きやん」
阿「む、向井さん！？」
今まで「そうかもしれない」と仮定するだけで終わっていた自分の気持ちを音として聞いたのははじめてで、つい慌ててしまう。
やっぱり、好きになってしまったんだろうか。
ここ最近、感じたことない動悸や宮舘さんとの交流で一喜一憂する自分がいたのは確かで。
でも俺は男で、宮舘さんも男。
別に同性での恋愛に偏見はないが、自分がその立場になるとは思っていなくて戸惑いを隠せない。
向「そうや。これからも相談先はあったほうが良いやろうし、連絡先交換しましょや！」
向井さんに急かされ気付けば俺の携帯に向井さんの連絡先が登録される。
トークに変なスタンプが送られてきて、思わずクスリと笑った。
続く (更新停止中)
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キキ(プロフ) - LilySnowさん» コメントありがとうございます！私のペースになってしまいますが、頑張りますので楽しみにしてていただけると嬉しいです！コメント嬉しいです(^ ^) (2020年12月17日 23時) (
レス) id: 87fa6c4fe5 (このIDを非表示/違反報告)
LilySnow(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (2020年12月16日 22時) (レス) id: 432d049e60 (このIDを非表示/違反報告)
キキ(プロフ) - ぽんさん» こちらの確認ミスでした、ご指摘ありがとうございます。 (2020年12月15日 1時) (レス) id: 87fa6c4fe5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キキ | 作成日時：2020年12月15日 0時
