続き ページ22
A「綾人っ、やめて…!!」
綾人「…!!」
彼女の悲痛な声を聞いて我に返る
A「ヒッ……ぅう…っ、」
彼女はボロボロと涙を零していた___
綾人「ぁ……すみませ、ん……私は、なんて酷いことを…」
A「あや、と………」
なんて酷いことをしてしまったんだ………
彼女を泣かせてしまった___
このままでは彼女に嫌われてしまう___
嫌われる、、、?____
彼女が私の傍から離れていってしまうかもしれない___
綾人「あ、ぁ…嫌いに、ならないでくださ…ぃっ…」
彼女の上から退き、両手で顔を覆う
視界がぼんやりと滲み、頬に暖かいものがつたい落ちる
A「綾人…」
綾人「……!!」
気づけば体勢を起こした彼女に抱きしめられていた。
ふわりと彼女の甘い香りが漂ってくる
A「大丈夫、私は嫌いになんてならないよ。」
綾人「本当、に…?私の事を、嫌いになりませんか……?」
A「当たり前でしょ。綾人は私の大切な人なんだから。私が貴方のことを嫌いになるなんて有り得ない。」
綾人「ぅ、あ……良かった……嫌われ、なくて………っ」
Aside
綾人「……スースー」
A「寝てしまいましたか……」
私の腕の中ですやすやと穏やかな寝息を立てている彼の頭を撫でる
綾人「ん、A……」
一瞬起こしてしまったのかとびっくりしたが、穏やかな寝息が聞こえてきたので起こしたわけではないようだ
A「私は………」
鹿野院さんと綾人、どちらが好きなのだろう……
鹿野院さんは確かに苦手だ。だが、彼と一緒にいて退屈はしないし嫌ではない。寧ろ楽しい時の方が多い。屋敷に勝手に入ってきて仕事ばかりしている私を見てはよく城下町に連れ出し甘味屋などに連れていってくれた。彼は今日はどんな事があったのかなどを話してくれて私が知らなかった事を教えてくれる。
綾人は小さい頃からずっと一緒にいた、お互い信頼していて彼といる時は気楽でいられる。いつも私のことを揶揄い反応を見て楽しんでいる彼だが、やり返してみると彼は結構面白い反応をしてくれるので私は彼と一緒にいる時間は好きだ。
A「私は一体どうすれば良いのでしょうか…?」
空に登る月を眺めそう呟いた___
END
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ねこ - 神すぎる!!!!えっっなのめっちゃ好きです!!できればアルハイゼンの話を見てみたいです! (2022年12月30日 16時) (レス) id: 82bce1c540 (このIDを非表示/違反報告)
アリスティア(プロフ) - ぼんぼんばくだんさん» (´^ω^`)wwありがとうございます!!!!!!! (2022年8月31日 23時) (レス) id: 45fc491838 (このIDを非表示/違反報告)
ぼんぼんばくだん - スゥゥゥ…… すきぃいいいいいいいいいいいいいいぁああああああああああさいこぉおおおおううううううううぅあああ神だぁあああああああああああぁここに神が、神がいるぞおおぉおおぁありがとうございますぅぁあああああ!!!!!(( (2022年8月29日 21時) (レス) @page35 id: 6ea26225bb (このIDを非表示/違反報告)
アリスティア(プロフ) - 雪音さん» 雪音様ごめんなさい!!!!把握出来てませんでした、今すぐ書かせてもらいます!!!!(明日までには書きます)本当に申し訳ありませんでしたm(_ _)m💦 (2022年8月29日 8時) (レス) id: 45fc491838 (このIDを非表示/違反報告)
雪音(プロフ) - それもそうなんですけどさらわれた夢主ちゃんを空くんが助けるのをもリクエストしてます。 (2022年8月28日 18時) (レス) id: 463afea792 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アリスティア | 作成日時:2022年4月3日 23時