【2j3j】愛の窒息死

嫌い ページ7

︎❤︎ ".....嫌い"




甲斐田晴


「き、！？！？待って！！それは違う！！！！！」


晴くんとの言い合いの挙句、嫌い、と口に出せばいきなり形相を変え迫ってくる。


「嫌いはだめ！！！！やだ！！！取り消して！！！！」


涙目で訴えかけてくる晴くんにえぇ、と声が漏れる。


「...嫌いにならないで、僕にはAちゃんしかいない、」


どんなに大きな喧嘩でも、どんなに晴くんに非があっても。

こんなこと言われたらAさんはどうしますか？




エクス・アルビオ


「.......じゃあ俺もきらーい」


言ったのは売り言葉に買い言葉で出た言葉であって本気のわけがなかった。

アワアワとしていれば何かを察したのか部屋を出ていくエビオ。


行かないで、の意味も込めて袖を引っ張る。


「なに？嫌いなんでしょ、俺のこと。なら今は一緒にいない方がいいんじゃない？」


『、やだ、...嫌いじゃない、、嘘だから、』


「はぁーー.........もう言わない？」


うん、と頷けば、


「よしよし」


と、頭を撫でられる。


こーゆー時に髪の毛を崩さないように優しく撫でてくれるエビオ。


好きだなぁ、なんて再確認してしまった。




セラフ・ダズルガーデン


「やだ。取り消して、それ」


部屋を出て行こうと立ち上がれば服の袖を引っ張られ、セラフの方に倒れてしまう。


『離して』


「嫌いって言葉取り消すまで離さない」


えぇ、と声を出す。嘘に決まってるじゃん、と訴えるようにセラフの目を見てもなにひとつ伝わってなさそうだった。


「俺のこと好き？」


『.....好きだよ。嫌いって言ってごめんね』


「...うん、それでよし」


にこにことこちらを見るセラフ。生えてないはずのしっぽが左右に揺れてるのは幻覚かな？

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