【2j3j】愛の窒息死

悪夢 ページ6

︎❤︎ "怖い夢見ちゃった"




長尾景


『.....、ぃかな、いで、...け、ぃく.....ん、』


深夜に帰宅し、先に寝ている彼女の元に向かおうとすればベッドの上でうなされているAが目に入る。

慌ててAの元に駆け寄り、揺すり起こす。


「A！！...、っ！」


『.....ぁ、...！景く、ごめ、、私、...』


疲れてるのにごめんね、と再度眠りにつこうとするA。


「.....なんか怖い夢、見た？」


『、ぇ？、』


「言ってみ？話したら楽になるかもじゃん」


『でも景くん疲れて、』


「仮に疲れててもAの悲しそうな顔見て寝るほど俺非道じゃないんだけどなー」


なるべくAが言いやすいように。無理をさせないように。


『.....景くんに振られる夢見た』


「、w嫌だった？振られるの」


やだよ！と頬をふくらませて言う彼女が可愛くてたまらない。


一生離せないなとか、俺が守らなきゃとか色々な感情が出てくる。


「一生守るから。俺が。だからずっと一生にいてよ」




星導ショウ


「Aなんて嫌いです」



ガバっと勢いよく起き上がる。


夢か、なんてひどく安心してしまう。


ショウ、と助けを求めるように隣を見る。


そういえば任務で何日か家を空けてるんだった。


忘れるためにもう一度ベッドに入り目を瞑る。


だが当たり前のように眠れなく、声だけでもいいから聞きたいと思ってしまった。

任務中だって、迷惑だって分かっている。でも寂しいという思いが勝ってしまいショウにかけるために通話ボタンをタップする。



一向に出る気配がなく出ないよね、と切ろうとすれば、


星導「もしもし、A？なんかありましたか？」


『っ、ぁ、！ショウ、』


星導「どうしました？」


後ろから聞こえる声的に休憩中だろう、と察する。


『、ううん、忙しいのにごめんね！何でもなくて、』


星導「.....まだ当分帰れそうにないです」


まだ帰れないんだ、と少し涙で視界が歪む。早く帰ってきて欲しい、なんてこんなの我儘なので言えない。


そっか！残りも頑張ってね、と通話を切ろうとすれば、


星導「.....待って、なんかあったんですか？」


『ううん！なんも！』


きっとバレているんだろう。私がショウに通話をかけることなんて本当に少ないんだから。


星導「帰ったら覚悟しておいて下さい」


なんで！？と聞こうとしたが通話が切れてしまった。



後日、帰ってきたショウにドロドロに甘やかされたとか。

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