【2j3j】愛の窒息死

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︎❤︎




星導ショウ



「.......なにしてるんですか」


長い間生きてきて初めて人を好きになった星導さん。

そして今、最愛のAさんが目の前で血を流し倒れている。


「、やめてください、...もう、もう忘れてくないんです、」


記憶喪失のため、きっとAさんがここで死んだら彼の記憶からAさんは消えてしまう。

覚えていたい、なんて思ったって自分の身体には逆らえない。


「...俺が救うから、だからまだ生きててください」


そう言いAさんの手を握れば、微かに握り返され目を見開く。


ふわりと微笑むAさんを見て、やっぱり守らないとなんて再確認する。




敵の目の前に立つ彼。


彼の目の前にはAさんの血が付いている敵。


それを見ただけでも腸が煮えくり返りそうになるのを抑え、敵に向かって、



「.....覚悟してください。お前だけは、たとえ記憶が飛んでも許さないって今決めました」




叢雲カゲツ



「...っ、え、？A、？なにしてるん、」


一通り市民の救出も終え、別のエリアにいたライと電話をしているときだった。

カゲツ！！と声と共に思いっきり押される背中。

振り返ればそこには1番見たくなかった光景が広がっていた。



「、...なぁ、嘘って言ってや、...A、！」



倒れている彼女を揺すればうっすらと目を開け、


『あ、...そこにね、いるの、...まだ、人が、...だからね、私よりあの人、たすけて、あげて、...』



Aの指さす方向を見れば、たしかに人影があった。でも重症なのはAの方だ。僕が助けるべきなのは、...



『、...ね、カゲツ、.....私だって趣味でヒーロー、やってるわけじゃないよ、...このくらいで、死んだりしないから...ね、？』



いつも通りニコリと笑う彼女はやっぱり僕には眩しくて。


この戦いが終わったら、守れなくてごめん、って謝らないとなぁ、もちろんお互いが生きてる状態で。



「、...許さへん、からな。お前。覚悟しろよ」

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