雷鳴具して恋に落つ。 (ページ41)

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40話ページ41

それから半年後。

ボクとAの関係は特に変わらぬまま。

それは突然の出来事だった。

ボクのことが、週刊誌に載ったのだ。

【GACKT 暴力団と関係】

「…この写真、Aを助けた時の…」

服装から言って、間違いない。

4回目のデートの日だ。

あの雨の日。

Aがなかなか帰ってこなくて、探しに行く。

すると1人で戦うAが居た。

「その事を正直に話しましょう。」

Aが作る夕食を待ちながら、佐々川が提案する。

「…だめだ。それだとAを守れない。世間から何を言われるか…。」

ボクは決めたんだ。

何があっても、Aを守ると。

「…では…関係はないの一点張りで騒がせて申し訳ない、という謝罪をする他ないと…」

佐々川が不安げにこちらを見る。

「それでいこうか。」

この時、既に廊下にAが居て、話を聞いていることに気づいていれば…もう少し未来は変わっていたかもしれない。

次の日、ボクは記者会見を開いた。