雷鳴具して恋に落つ。 (ページ28)

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27話ページ28

それから数日経って、ボクの風邪は完治。

今はとある番組に出演中。

「GACKTさんの家には、トレーニングルームがあるんですよね？」

「道場だね。」

「道場っ！？」

「うん。そこで体を鍛えてる。」

ボクの秘密に迫る、みたいな番組で色々聞かれる。

「…それで、炭水化物摂らないとか、一日一食という噂を聞きますけど」

「あー…それね。」

ボクの頭にはAが浮かぶ。

「最近、やめたんだ。」

ざわっ。

スタジオがざわつく。

「赦されたし、腕の良い管理栄養士さん的なものもいるからね。」

すかさず来る突っ込んだ質問。

「そう。三食しっかり作ってもらってる。味はとても、美味しいね。」

ボクの嬉しそうな顔が珍しいのか、周囲がにやつき始める。

「女の方ですか？」

あー…出来ればうんって言って結婚したいと答えたい。

答えたいが…。

それは流石にマネージャーとか色々に怒られそうだし、迷惑かけるなぁ。

「…男ですよ。(笑)」

ただ、この時の話がちょっとした危機を作り出すとは思いもしなかった。