ひと恋 (ページ3)

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『んー…………』

07:10。
眠たい目を擦りながら、階段を降りる。

『あ、お兄ちゃん、おはよ。今日早くない？』

コ「おはよ。お前が遅いんや(笑)」

そういいながら、朝から高笑いするお兄ちゃん。

この春から、お父さんが海外転勤になってしまい、
お父さん大好きなお母さんも、海外について行ったため、
お兄ちゃんと二人暮らし。

最近はこうしてお父さんが単身赴任になってきたけど、
小さい頃はいろんなとこ転勤してたから、
お兄ちゃんは昔住んでた関西の方言が抜けないみたい。

私は小さかったから、話せないんだけどね(笑)

コ「せや、お前今日始業式やろ？はよ行かんでええの？」

『大丈夫大丈夫ー！始業式遅めの時間だから！』

コ「え？けどお前準備せなあかんのちゃう？昨日の夜言っとったやん。元クラス委員準備せなあかんことあるって」

『あーーーーーーー！！！忘れてた………！やばい！準備急がなきゃ！！！』

コ「やっぱアホやな(笑)」

そんなお兄ちゃんのバカにしてくる言葉か返す余裕もなく、急いで支度する。

『いってきます！！！！！』

コ「気いつけろよ。転ぶなよ？(笑)」

はーい！と叫びながら
とんとんっと、ローファーを履き
勢いよく飛び出した。