ひと恋

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ただただ走って駅に向かった
気づかぬうちに電車に乗って、最寄り駅にもついてた。





はっと思ったときには、もう家の前だった。





お兄ちゃんに泣き顔見られちゃう…………





そう思って、急いで鏡をみる。






ひっどいかお……………
そう思って、もう家だけど、軽く化粧を直す。








『ただいまー』
明るい声をがんばって出した。







コ「おー、おかえりー、初日なのに、遅かったなー」






『ちょっと買い物してたの。ご飯は？まだだったら、今から作るけど』






コ「飯なら適当に作って食ったから大丈夫。お前なんか食うたんか？」







『んー、お腹すいてないからいいや！」




そういって、何事もなかったように部屋に戻ろうとする。





けど。




コ「A、なんかあったんか？」





そんなことを、不意に聞かれる。




『え？な、なんで？』



あまりに驚きすぎて、かんでしまった。




コ「なんやろ、いつもより空元気な気がしたんやけど、気のせいか？」







お兄ちゃん、侮れない…………
そう思いながら
『なんもないよー。お兄ちゃん変なの』






そういって、階段を駆け上がる。






コ「まあ、気のせいならええねんけど。」






そう後ろから声が聞こえた







お兄ちゃん、嘘ついてごめんね
心配してくれてありがと





そう心の中でお兄ちゃんに伝える

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