裏日常

さかうら　猫化　莉夢＠歌い手らぶ　様リクエスト ページ6

▼


ピピピピ、


ある日の休日。

スマホのアラームで目が覚めた。時刻は８時丁度。


今日は坂田と久しぶりのデート。少し早めに起きて準備する。

ずっと行きたかったパンケーキ食べに行って、そのあとお買い物。


坂田とお揃いのものなにか買えたらいいなぁ、なんて考えると自然に頬が緩む。



そして、顔を洗いに洗面台にいき、鏡を見ると、俺は絶句した。


ぴょこっと生えたねこ耳...猫耳！？

ゆらゆら揺れてる尻尾。....尻尾！？


え、なんで？え、どういうこと？は？


頭の中がごちゃごちゃしてる。寝起きだし、頭回ってないし。

よし、これは夢だ。うん。


そう思い頬をひっぱると、


「いひゃい....。」


って事は夢じゃない！？

それはやばいやつじゃん。デートができない。


折角久しぶりに二人の休みが被ったのに、これじゃ坂田に会えないじゃん。

はぁ、仕方ないな。LINEしよ。


【坂田ー？起きてるー？】


するとすぐに既読がついた。珍しいな、こんな早くに起きてるなんて。だいたい遅刻してくるのに。



【起きてるけど、どうしたん？】


【今日やっぱデート無理。】


【え、なんで！？】


【ちょっといろいろある、から。】



すると、既読はつくが、返事が返ってこない。


【おーい？坂田さーん？】


【家行くから、準備しといて。】


【は！？え、今日無理だって、】



またもや、既読はつくが返事が返ってこない。

これはなに言っても無駄だな。


でも、どうしよう。猫耳なんて、絶対誤解される...！

フード付きのパーカー着てたら大丈夫かな、？


尻尾、どうしよう。ジーンズに着がえて詰めとくか。



そうこうしているうちに十五分経つ。そろそろ坂田が来ても可笑しくない時間だ。


すると、ガチャッとドアの開く音がした。



き、来た...！？


急いで玄関の方へ向かう。


「坂田...。急に来てどうした？」


「よかった...。体調崩してんのかと思った。」


「大丈夫だよ。全然元気だし。」


「じゃあ、なんで今日急にデート無理。なんていったん？あと、フードあつない？」


「そっ、それは...、」

やばい。バレる。朝起きたら急に猫耳と尻尾生えてました。なんて絶対信じてくれないだろ。



パサッ.....。


「え？」


「うらさん、そんな趣味あったん！？」



あらぬ誤解をされた。

.→←.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す