裏日常

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「坂田さんが倒れました」


その言葉が脳内で木霊する


坂田が...倒れた....？


「ど、どうしてですか？」


声が震える、いや、声だけじゃない。体が震える。手に力が入らない、危うく携帯を落としてしまうところだった


「原因はわかりません、ご家族のほうと連絡が取れないので履歴の一番上にある浦田様にご連絡させていただいたのですが、心当たりありませんか？」



心当たり...？そんなのあるわけない、坂田と最後に会ったのが一週間前

その時はなんともなかった、はず


坂田のこと見てるようで、知ってるようで、なにも見えてないし知らなかったのかもしれない

恋人失格だな




「あ、あの、坂田今どこにいますか？」


ようやく振り絞った言葉がこれ

今の坂田の現状を見ればなにか思い出すかもしれない、どこか痛かっただとか


.....そんなの建前じゃないか

本音は坂田に会いたい、無事かどうか確かめたい、隣にいたい


俺って重たいな


「☆☆☆病院です。」


「はい、今行きます」



その前に志麻ちんとセンラに連絡いれておこう、電話だと仕事かもしれない

いや、仕事だとしても仲間が倒れたんだ、電話で伝えないと行けないのだろうか


ああああ！もういい、志麻ちんに連絡して、センラに伝えてもらおう。うん、そうしよう



プルルルルル「はい、どうした？」


意外にもワンコールででてくれた


「坂田が倒れた、センラにも伝えといて。それじゃ」

「え！？ちょうらたさん！？まっ(ツーツー



なんか、ほざいてたけどうるさいから切った、こっちは急いでんだよ！



全力疾走してようやく病院、あいつの職場かな、仕事の最中っぽそうだったし



「あの、坂田さんの友人なんですが」


「あ、坂田さんですね。803号室です」


「ありがとうございます」



八階か、階段はきついな。エレベーターで行こう、さすがに体力がない




コンコン


起きてるとは思わないけど一応ノック、これ礼儀だからね


扉を開けると気持ちよさそうに寝ている坂田の姿が

なんだよ、大丈夫そうじゃんか、お前のことだから寝不足かなんかか？心配かけやがって


安心したのか「はぁぁ....」と、またため息をついてしまった



「ん....」

「え、坂田？」


「ふんぅ....？」


これ完全に起きたな、ナースコールしないと

しばらくすると、看護師さんがぱたぱたと医者を連れてやってきた


そして、いろいろ坂田に聞いたりしているうちに衝撃の一言


「この人誰ですか？」

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