裏日常

さかうら　忘愛症候群 ページ12

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死ネタです

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『忘愛症候群とは


ここ最近見つかった病気

愛する人の思い出、存在全てにおいて忘れ、拒絶してしまう


特効薬は見つかっておらず、若い人に起こりやすい

相思相愛のカップルにのみ発病する


治療法は確立されておらず、一説には愛する人の死で記憶が元に戻ると言われている

だか、大体の人は諦める』




「ふーん.....」


パソコンの画面を見ながら興味なさそうにため息をついてしまう


たまたまテレビ番組で特集の組まれていた忘愛症候群

聞いたことのない病気で少し気になり調べてみれば、なんとも子供騙しな病気だこと


記憶喪失の片割れみたいなもんじゃんか

なんだよ、愛する人の死で記憶が元に戻るなんて、ありえねぇだろ


プチッとパソコンの電源をきってしまった

なんか、暇だけど配信する気にもならないし、坂田は今日仕事だし


「はぁぁ....」


大きなため息一つ

最近仕事が多くて嬉しいんだけど、坂田との時間がないな


坂田は職業柄夜勤なども多いし、時間帯が合わないんだよな...



.....カラオケでも行くか



二時間か三時間歌ったところでもう夜の七時

まふ達誘ってご飯食べに行こうかな....


悶々と考え道を歩いていくと携帯が震えた

電話だと思い発信者のところを見ると坂田の文字


なんだか嬉しくなりルンルン気分で電話に出ると坂田ではなく女の人の声


「もしもし、浦田様でございますか....？」


優しそうな女の人の声、もしかして浮気....？

突然のことで回らない頭の中にあるのは浮気の二文字


電話越しに聞こえる女の人の声が遠い


「あの、大丈夫ですか？」


その一言で意識が戻ってきた


「あ、はい！大丈夫ですよ、それよりどうかしましたか？」


「坂田さんのご友人でしょうか？」


ご友人じゃなくて恋人です！！

と、否定しそうになったが、そんなことを言ってしまえば坂田の評判ががた落ちだろう


それだけは防ぎたいのでいつもの営業ボイスで


「はい、友人ですが？」

少し皮肉っぽく言ってしまった


だが、そのあとに告げられる女の人の一言で目の前が真っ暗になってしまったんだ



「坂田さんが倒れました」

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