恋の果実 (ページ8)

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S-8：臣SIDE ページ8

“お連れ様でしたー！！！”

事務所での撮影が終わり、帰り支度をする。

人『いいなーいいなーいいなー。俺も帰りたいなー』

撮影の残る、直人さんが
子どものように駄々をこねていた。

同じく撮影の残る直己さんとエリー。
ふたりはそんな直人さんをジト目で見ていた。

健『臣ちゃん、行こか』

『オッケー』

隆『健ちゃんと臣、どっか行くの？飯？』

『うん、まぁそんな感じ』

隆『どんな感じだよ(笑) 俺も行きたい』

岩『俺もー』

だよな。そうなるよな。
出来れば変わっていただきたい。
なぜならば、早く瑠美ちゃんと(割愛)

しかし説明が面倒くさい。

健『今日は涼子さんからの御指名やねん！なんでも、東日本と西日本のイケメン代表集結という名目らしいで！ごめんやでー！』

シーンとなる楽屋なんてお構いなしに
健二郎くんはガッハッハと笑いながら
ドアに向かう。その足取りは軽快だ。

健二郎くんのお陰で
説明をしないと、という肩の荷が降りた。

ホッとしながら健二郎くんに続きドアに向かう。

『そうゆうことなんで！』

残るメンバーに目をやると、合う目線。

“大丈夫っすよ、手出しませんって(笑)”と
アノ人にアイコンタクトを送り
軽く頷きながらドアを潜り楽屋を後にした。