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S-45 ページ47

何もかもが煩わしくなり
iPhoneの電源を切ると
鏡に映る自分と目が合った。




“こんなまるっとした可愛い子が不審者だとは思いにくいけど…すまんねぇ”


人のいい守衛さんやったな(笑)







《悲しそう…》

《かわいそうに…》

《誰のせい?》

《誰のせいでこんな目にあったの?》




鏡の中の自分が問いかけてくる。



守衛さんのせい?

守衛さんは仕事を全うしただけ。


じゃあ控え室から聞こえて来た
あの悪気のない会話のせい?

あのリアクションは
至極まともなものだった。




《あんな場所に行った自分のせいでしょ》





『わかってるってば!!!』







華やかな世界に生きる
友人がいたとしても
私は私の世界で生きていきたい。




『私は、ただのファンでいいねん』

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作者名:KBZ | 作成日時:2015年10月4日 19時

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