S-40 ページ42
結局ラスボスには勝てない私は
涼ちゃんの後を
とぼとぼとついて行く。
横のあゆちゃんは
私を心配そうに眺めながら
何も言わずに寄り添っていてくれていた。
少し歩いたところで
涼ちゃんが私とあゆちゃんを振り返る。
『涼ちゃん、これはどうゆう事で…?』
涼『せっかくだから、みんなに挨拶させてあげよ『結構ですっ!!!』』
勢いよく、しかし元気に丁重にお断りをすると
涼ちゃんの顔がとーっても冷たくなった。
涼『こんな機会ないでしょ?顔見知りのメンバーもいるんだし、いい機会じゃない』
『昨日暗い中で、数時間会っただけなんで顔見知りなんてもんじゃないので、お断りさせていただきます』
涼『ほう…』
『それに多数がお会いした事のない方なので、多数決で言うと、私が挨拶するのもおかしいという結果に至ります』
涼『で…?』
『そ、それに!!今日は、あゆちゃんもいますし!!!あゆちゃんには何も…』
あゆ『え。私、今市さんに会いたい』
ええええええええええええええ!!!!
涼『さ。決まり。あんた私の顔に泥塗るとこだったわね。覚えておきなさい』
ふん ♪
と、楽しそうな涼ちゃんが
目の前の白い扉を開けた。
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作者名:KBZ | 作成日時:2015年10月4日 19時