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S-37:健二郎SIDE ページ39

そうやった。

リンゴ女は大阪の子やった。


ちょっと時間空いたからって
休みを簡単に合わせて
どこかに行けるような距離ではない。



まじか…。




人『健二郎くん、話してみなさい』


隆『健二郎くん、話してよ』


岩『健二郎、話せよこら』





さいごぉぉぉぉおお!

おかしいやろ!!!!


末っ子に怒るなんて男がすたる。

山下健二郎は落ち着いて対応しますよ。




『昨日涼子さんに飯誘われて、臣ちゃんと行く言うたでしょ?そこに来てた涼子さんの友だちです』





人『臣くん、そうなの?』



直人さん、そこは信じてくれ(笑)



臣『そうですよ(笑)』


岩『ふーん(笑)』


人『で?その子が大阪の子で何で落ち込んでんの?(笑)』


健『いや、その子が大阪の子っていうのを忘れてて。一緒に釣り行こうかと思って誘ったら大阪帰るからって…』


岩『健二郎さん、その子のこと好きなんすか?(笑)』


健『はぁ!?好き!?違う違う!ていうか、さっきからみんな語尾に(笑)入ってんのなんでやねん!!失礼すぎるでしょ!』




みんなの失礼さに顔を見渡すと
臣ちゃん以外がニヤニヤしていた。



人『で?で?可愛いの?その子』


岩『何系?キレイ系?可愛い系?いやらしい系?清楚系?』



えっと…

そっと臣ちゃんの顔を見た。


俺の視線につられて
直人さん、隆二、岩ちゃんの視線も臣ちゃんへ。





臣『丸い…平和系…?』

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作者名:KBZ | 作成日時:2015年10月4日 19時

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