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S-26:健二郎SIDE ページ27

楽しかった。


久々に楽しかった。



東京に住んでても
関西人としての誇りを
忘れたつもりはなかったけど…



『あのノリとか返しとか、絶妙なやねんなぁ』




涼『山下と合うと思ったのは、間違いじゃなかったね』



いつもキリっとしてる涼子さんが
あの子に対しては、とことん気を許していた。

友人だからという
理由だけじゃない気がした。


それくらいに
不思議な不思議な女の子だった。





『にしても、おそっ!どこ行ったんや』



涼『え?登坂を追いかけて行ったんでしょ。今日のお礼ちゃんと言えてないからって』


『ふーん…。ってか俺にもお礼言うてへんぞ!あのリンゴ女!』


涼『あんたは今から2軒目行くんやから、やいやい言わないの!それにいくら顔が赤かったからって、リンゴ女は言い過ぎ』



『いや俺、ヒメリンゴめっちゃ好きやねん』






涼『ドヤ顔で言うことでは、ないわね』

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作者名:KBZ | 作成日時:2015年10月4日 19時

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