S-17:臣SIDE ページ18
健『じゃあ、乾杯の音頭はAがとってな!今日の主役やし!』
健二郎くん、いつの間に呼び捨てだし。
健二郎あんま浮いた話ないけど
こうゆう丸い子が好みなの?
A『私ですか!?私でいいんでしょうか…?』
健『健ちゃんが、ええって言ってるからええの!早よせな泡がなくなるで!』
A『それは困ります!ビールは泡が命なんで!!』
健二郎くんとは普通に喋れんじゃん。
目も合わせてるし、目もキラキラしてるし。
俺のファンじゃねぇの?
ま、いいけど。
A『それでは、誠悦ながら…』
そんなおっさんのような堅苦しい一言から
Aちゃんの乾杯の音頭が始まった。
A『今日はありがとうございます。まずは登坂さんと山下さん。お忙しい中、どこの馬の骨かも分からない私の為に、お時間さいていただきありがとうございございます。私は三代目さんの大ファンで…ご本人を目の前には言うのも恥ずかしいんですが、ボーカルでは登坂さん、パフォーマーでは山下さんのファンなんです。なので今日は夢のようです』
真っ直ぐに俺と健二郎くんを見据えて
ここまでの言葉を力強く放った。
どこの馬の骨かも分からない私の為…
使い方あってんのか?
A『そして涼ちゃん。私の為に職権乱用させてごめん。そんなつもりなかったけど、もしかしたら無意識にそうさせるようにしてしまったんかな…』
涼『違うわ!私がひめの為にしたいと思ってしたの…それに登坂と山下が力を貸してくれただけ』
ここに来るまで
なんの集まりか聞かされてなかったけど
力を貸したということにしとこう。
A『そっか。涼ちゃん、ありがとうね。登坂さんと山下さんも、改めて本当にありがとうございます。ビールの泡もなくなってしまいそうなので…』
健『ほんまやで!Aはよしてや!』
A『はーい!では…27歳最後の夜楽しむぞー!かんぱーーーーい!!!』
涼『最後のそれ、私達関係ないし』
健『28歳最後は自分だけやな』
『って、もう飲んでるし』
真っ赤なおデコを豪快に見せながら
ゴクゴクっとビールを煽る、彼女。
旨そうに飲むな(笑)
こうして謎に包まれたお食事会が始まった。
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作者名:KBZ | 作成日時:2015年10月4日 19時