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S-14 ページ15

健『今の話は、よう分かった。ほな、なんで俺が呼ばれたん…』


涼『そんな不服そうな顔せんでも(笑) ひめは登坂のファンやけどパフォーマーでは山下のファンやの。山下の波長は、ひめに合うと思うし。それに…登坂だけ呼んだら、きっとあの子多分一言も喋らずに今日を終えてしまうわ』


健『再度確認なんやけど…涼子さん、それ褒め言葉やんな?』


涼『もちろん。今市でも岩田でもエリーでも…リーダー2人でもなく。登坂と一緒に山下に会わせてあげたいって思ったのよ』





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休みの日に電話掛けてくんな、クソ上司。


でも、クソな上司様のお陰で
ちょっと気持ちが落ち着いた気がした。

けどなー
あの場所には戻りたくない。



“あのまま新大阪帰った方がよかったかも…”

“けど…それやったら明日のLIVE観られへんもんな…”



なんでこんなことになってるのだろう。

考えすぎて痛む頭をポンポンと叩いた。
それにしてもおデコが痛い。
勢い余りすぎたな。



そんなことを考えて歩いていたら
いつの間にか目の前には、あの個室。






この戸を開けたら異世界。
この戸を開けたら異世界。
この戸を開けたら異世界。





魔法の言葉を唱えて気合を入れる。

しゃっ!



コンッ コンッ コンッ



『失礼しまーす!入りまーす!』



ガラッと戸を開けると
こっちを見つめる、涼ちゃんと目が合う。
その他にも4つの目が気になるけど
それらを見る勇気は、今の私にはない。

怯みそうになり、後ずさりをしかけた時に
涼ちゃんの目がキランッと光った(気がした


明日誕生日を迎える私のために
臣くん達を呼んでくれたんだろう。

私のために職権乱用してくれたんだ(笑)



涼ちゃんの優しさに後押しされ
もう一度気合を入れて、部屋へ一歩踏み出す。

しゃっ!






『ぎゃっ!靴下!!!!!!』

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作者名:KBZ | 作成日時:2015年10月4日 19時

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