S-13:臣SIDE ページ14
涼『姫川A。27歳。大阪に住んでる。そして私の大切な友人。そしてもう既にバレてると思うけど…アナタ達のファンよ。そして…』
俺、涼子さんに今凄く見つめられてます
いや、睨まれてるのかな?俺。
涼『登坂…アナタの大ファンなの』
『いや、さっきの流れで大体分かってましたけど』
涼『そう?なら話は早い。ひめ、明日が28歳の誕生日なの。だから今日2人に時間を作ってもらったのよ。何のお返しも出来ない私からの、細やかなプレゼントとして…』
何のお返しも出来ない…?
『まぁ涼子さんには、デビューの時からお世話になってるし。飯食うぐらいなんてことないから気にしないでよ!けど、ひめちゃん?ラッキーだよね。涼子さんと友だちだったから、俺らと一緒に誕生日祝えるんだもん(笑)』
空気が止まったような気がした。
涼『登坂。あのね、ひめとは私がこの仕事に就くちょっと前くらいからの友人なのよ。ひめがアナタ達のファンになったのはデビューと同時。私の携わってる仕事を応援してくれてたのがアナタ達を知るきっかけやったけど』
ふっ、と自嘲するように笑い
涼子さんは続けた。
涼『今日までの11年間。あの子が私にアナタ達に関してお願いして来たことなんて一度もないのよ。LIVEのチケットに関しても、イベントのことに関しても、全て。何も聞いてけぇへんし、私からも何も言えへん。それが私たちの関係』
涼子さんって、熱くなったりすんだな。
それはもしかしたら
あの子の為だけなのかもしれないけど。
涼『登坂も、ひめがそんな子じゃないって気付いてるんでしょ?アナタ達が入って来た時の、あの子の様子…食い入るように見てたくせに』
『バレた?(笑) すんごいリアクションだったもんね。新鮮だわ』
涼『登坂。分かってると思うけど、ひめは普通の子なの。手出さんといてね』
『涼子さん…。涼子さんの友だちを悪く言う訳じゃないけど…俺、ポッチャリさんダメなの。女として見れないから安心して♡』
涼『へぇ…そう…。まっ、これからが楽しみね。まずは半年後を楽しみにしとこかな』
『ないない(笑) ありませーん!』
“せい!せい!せい!!!”
あ…。
健『俺のこと忘れてへんやんな…?』
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作者名:KBZ | 作成日時:2015年10月4日 19時