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DO『Aちゃん。おはよう』
ギョンス君は本当に来てくれた。
「あっ、ギョンス君！おはよう」
DO『よく眠れた？』
「うん！ギョンス君と別れてから今までで1番ぐっすり眠れたよ！」
それから、ずっとギョンス君とたくさん話した。
「ギョンス君は、その、いつからここにいるの？」
DO『僕はずっと前からだよ。
ここにね、病気があって、』
ここ、と心臓の当たりをトントンと指でつついた。
「心臓、」
DO『治るか分からないんだ。ここから出れるかも分からない。一生ここで過ごすことになるかもしれない。』
「そんなに、酷いの？」
DO『まぁね、でも、辛くはないよ。
こうやってAちゃんとも話せるし、他の子達も、看護師さんも、時間がいっぱいあってありがたいよ。』
「すごいやギョンス君は、
私は骨折なんかで、不安になって、」
DO『それが普通だよ。』
「えっ」
DO『僕は外を知らないから。
僕はずっとここにいるから。不安にならないんだよ。』
窓の外を見つめながら話すギョンス君
DO『野生で育ったライオンに比べて、
小さい頃から人間に飼い慣らされたライオンは、餌を与えられて生きているから
人や獣を本能的に捕まえるということが当たり前じゃないように、
僕も、ここに飼い慣らされてここの生活が当たり前なんだと思ってた。』
「ギョンス君。」
DO『それでも、こうやって話してくれるからそれだけで充分だよ
飼い慣らされた場所で精一杯生きようと思う。
それに、今飼い慣らされた場所から離されても何も知らないから困るのは僕だしね、』
「ギョンス君、私毎日行く。話に行くよ。
ギョンス君の生きる道の明かりにでもなりたい。」
DO『ありがとう。
でもねAちゃん。
飼い慣らされたライオンでも、ふと本能が蘇ってきて人に噛み付くこともあるでしょ？
それと同じように、ふとした瞬間で大きく変わることもあるんだよ。』
最後の言葉があまり理解出来なかったが深入りはしなかった、
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作者名：メイ | 作成日時：2018年2月21日 18時
