16 ページ16
看「ギョンス君は、Aさんと同じ年齢の時に事故で怪我をして入院していた患者です。
ギョンス君は、ご両親から嫌われていると思っていたみたいで、
でも、ギョンスくんは心臓の病気ではありませんでした。
弟くん生まれつき心臓の病気で、ご両親は弟くんに付きっきりで、
ギョンス君はどうにかしてかまって欲しくて、テストで学年1位になったり、生徒会に入ったり、家の手伝いも、料理も、
ただ、寂しかったんでしょうね、
いくらお兄ちゃんでも、ギョンス君にとっては世界に1人のお母さんとお父さんですからね、
でも入院してからは変わりました。
ご両親は心配して毎日来てくれていました。
その時のギョンス君はすごくスッキリした笑顔でした。
でも、やっぱりそう、上手くはいきませんね、
病気が落ち着いていた弟くんがまた急に倒れたんです。
ご両親はまた弟くんにつきっきりで、
必要とされていない、そう思っていたみたいです。
そのストレスからいつの間にか自分で、自分を必要としてくれる人を作り出してしまったんです。
それが空想虚言癖です。
結局、自分が作り出した人に一緒に行こうと言われたみたいで、病室で首を吊って亡くなりました。
でも、きっとギョンス君は死にたくなかったんだと思います。
心のどこかにまだ生きたいという気持ちがあったのでしょう。
死ぬ直前にナースコールを鳴らしているんです。
いつも書いていた手帳には明日することも書いてありました。
ナースコールから1番端の部屋で行った時にはもう、、
私がその日の夜勤担当で、あの時のナースコールの音は今でも頭から離れません。
もう少しギョンス君と話せていたら、
ご両親にも相談出来ていたら、
どれだけ後悔してもしきれません。」
お母さんは崩れ落ちた。
だって、考えてみれば、Aと境遇が全く同じだから。
母「Aっ、ごめんねっ、」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 20人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：メイ | 作成日時：2018年2月21日 18時
