これからこの子と【問答王】

・ ページ43

fkrサイド

am9:00

ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ

病院到着！
受付も終わり、呼び出しを待っているんだけど……

伊｢う、うぅぅｸﾞｽｯ やっぱりやだぁ｣

泣いている。前と同じ病院なのだが、一度は忘れたあの感じを思い出してしまったようで、昨日の夜ほどではないけどグスグス泣いている

看護師｢福良さーん。福良拓司くーん｣

伊｢ﾋﾞｸｯ｣

あ、きた。さすがに大人数では診察室に入れないので代表して俺が一緒に行くことに

拓司を抱っこして診察室へ

ｰｰｰｰｰ

先生｢おはよう。拓司くん｣

伊｢………おはよう…ございます……ｸﾞｽｯ｣

先生｢大丈夫だからね。すぐ終わるよー｣

先生｢よし、少しもしもしするね。すみません、服を持って貰っていいですか？｣

福｢はい｣

先生｢……よし、大丈夫だねー。｣

さすが。ここまで早い。あっという間に最初の検診が終わった。

伊｢……………ｸﾞｽｯ………拳くん、て、にぎってほしぃ……｣

福｢…！わかった。こうでいい？｣

伊｢…うん｣

先生と目が合う

福｢……拳くんもね、この後いたいいたいするの。その時は拓司が拳くんの手、握っててくれる？｣

伊｢…わかった。まかせて！｣

一瞬体の緊張が抜けた！……その隙に

ﾁｸｯ

伊｢…………うぁぁぁぁん！！！！いたいー！！｣

一瞬の隙をついて注射終了

先生｢よし！よく頑張ったね！もういたいいたいしないよ。お疲れ様。この後、腫れるようでしたら、もう一度お越しください｣

福｢はい。ありがとうございました！｣

大泣きしてる拓司を抱っこして一度待合室に戻る

ｰｰｰｰｰ

福｢よく頑張ったねー！もう大丈夫だよ｣

そう言いながら頭を撫でて拓司を褒める

伊｢ｸﾞｽｯ………いたかったぁｸﾞｽｯ｣

俺に抱きついて離れない笑
他のメンバーはちょうど呼ばれてるようで、居ない

福｢ほんとによく頑張ったね。偉いね、さすがだねー！｣

よしよし、と宥めていると、ちょっとずつ落ち着いきた

と、その時

こう｢あ！福良さん！拓司くん！｣

山｢お疲れ様です！大丈夫？拓司くん｣

伊｢う、うぅｸﾞｽｯいたかったぁ｣

あ、あぁメンバーを見たら安心したのか再び泣き出してしまった

河｢よしよーし。よく頑張ったな｣

須｢もう大丈夫だからな｣

また皆によしよし、頑張ったなーと撫でられ再び落ち着きを取り戻しつつあるとき

看護師｢福良さーん。福良拳さーん！｣

お、呼ばれた

福｢拓司、手握っててくれる？｣

伊｢うん！ｸﾞｽｯまかせて！｣

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す