これからこの子と【問答王】

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sigサイド

※美大の方が登場します。捏造が多数含まれますのでご注意ください

pm4:15

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今日はオフィスにて、記事の校閲の仕事をしております。暫くぶりのオフィスはいつも通りで、平和な午後です。

…そういえば、少し前から見掛けることが多くなったあの子はどこでしょうか。あまり話したことは無いのですが、可愛いものが好きな私にとって、あの子───福良拓司くんは天使ですね。非常に可愛いと思います。

拓司くんの保護者たちは皆、外部の仕事、撮影準備のため買い出し、後輩指導、等々で今日は遊んでいない様子で、今は使ってない撮影部屋で、拓司くん一人で居るようですね。

……少し様子を見てきましょうか。

ｰｰｰｰｰ

……何か聞こえますね?……これはもしかして!

う、うぅ…ふぇぇん ｸﾞｽｯ うぁぁぁぁーん!!

あぁ！やはり!

志｢ど、どうしました!?大丈夫!?｣

何かを握りしめて、泣いている拓司くん。
ど、どうしましょう。怪我でもしたのでしょうか。取り敢えず泣き止まさなければ

志｢拓司くん、どうしました?どこか痛いところでも?｣

そう言って隣に座り、頭を撫でようと手を伸ばすと

ｷﾞｭｩｩｩ

え、!?抱きついてきた!?
た、確か福良さんが人見知りが激しい、と言っていたのに、抱きついてきた……。という事は余程の問題が!?

志｢た、拓司くん。福良さんたち呼んでこようか｣

伊｢だ、ダメ!よんじゃやだぁぁ!ｸﾞｽｯ｣

福良さん達はダメなのか?だが、あの人たちを拒むなんて、より一層何かあったに違いない

志｢ごめんね、呼ばないよ。でも、私には話してくれませんか?｣

伊｢…………みんなのね、絵をかいてたの。上手にできたから、みんなに、あげようとおもって、よろこんでくれるって、おもったのに……!グチャグチャになっちゃったぁぁｸﾞｽｯ｣

そう言って見せてくれたのは、さっきから握りしめていた紙。そこには確かに、何が何だか分からなくなっていた

だけど……

志｢そっか……。それは悲しいですね。ですが、皆さん、喜んでくれますよ｣

伊｢そんなばすないよ!だってこんなグチャグチャなんだよ!?｣

志｢それでも、拓司くんが頑張って描いた皆さんの似顔絵でしょう?この絵には拓司くんの想いが沢山込められているはずです。それが皆さんには伝わりますよ｣

そう。絶対皆さん喜ぶ。拓司くんが描いた、と言うだけでも100%喜ぶ。その確証があった

それを伝えると

伊｢…ありがとう。わたしてくる!｣

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