これからこの子と【問答王】

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fkrサイド

am5:45

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……ん？？｢うぅ……ごめ…さ……｣拓司？……！！！

福｢拓司！拓司！？拓司！！｣

しばらく声を掛けてると薄く拓司の目が開いた。拓司の状態は服は汗でぐっしょりだし、手と足を折り曲げて小さい体がさらに小さくなってる。それと……泣くのを我慢してるような感じもする

怖い夢でも見たのだろう。引き取った頃は毎晩のように悪夢を見てた。最近は悪夢で夜中に飛び起きるなんてことも少なくなってきてたんだけど…
震えてる拓司をそっと抱きしめる

福｢大丈夫、大丈夫。泣いていいんだよ｣

そう言うと少し迷って服をぎゅっと握って顔を押し付けるように静かに泣きだした。
背中をポンポンとリズムよく叩いていると遠慮がちだった泣き声が大きくなって終いには大声で泣いていた

福｢そうそう。遠慮しなくていいの｣

しばらく同じように背中を撫でたり頭を撫でたりしていたら少し落ち着いた拓司と目が合う

福｢どうした？少し落ち着いたね。向こうで温かい飲み物でも飲む？それともこのままもう1回寝てみる？｣

伊｢……あたたかいの、のむ｣

福｢ふふ笑そうしようか。大丈夫だからね。絶対離さないから｣

そう言うと少し驚いたような顔に。
服を絶対に離すもんかという勢いで握っているため推測だが今日はずっと抱っこがいいんだろうと思う
ずっと抱きしめていると伝えれば安心したように少し力を弱めた

ｰｰｰｰｰ

拓司にはホットミルク、俺はもう朝は二度寝しないだろうとコーヒーを飲む

もちろん拓司がいるのはソファに座ってる俺の膝の上

福｢どう？美味しい？｣

伊｢うん。おいしい…｣

答えてはくれるけどやっぱり元気がない

恐らくだが、拓司が見た夢の内容は母親に虐待されていた時のだろう。何回もごめんなさいを言っていたし、普段は治ってきた遠慮と我慢の癖がでてた。多分泣いたら迷惑とか思ってるんだろうな

なんて考えてると少し服を引っ張られてる感じが。パッとそちらを見ると拓司が俺を遠慮がちに見上げてた

福｢どうした？｣

伊｢あ、あの……朝はやくにおこしてごめんなさい。泣いてうるさくしてごめんなさい……｣

…何を言ってるんだ？そんなの迷惑にも入らないし、拓司だったらいくらでも付き合う。
やっぱりまだ完全に自己肯定力の低さは拭えていないようだ

取り敢えず迷惑なんかじゃない、甘えていいということを伝えねば

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