これからこの子と【問答王】

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fkrサイド

am6:45

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共用リビングに行くともう既に皆起きていた

須｢おはよう、福良くん｣

こう｢おはようございます！…あれ？拓司くんは？｣

福｢おはよう、皆。拓司なんだけど、風邪ひいたっぽいんだ｣

山｢えぇ！大丈夫ですか!?｣

福｢吐き気は無いみたいだけど目眩と喉の痛みがあるみたい。体温計とか冷えピタとか取りに来た｣

河｢幼稚園には僕から連絡しとくよ。あと病院の予約だね｣

須｢ポカリかアクエリ必要だろ？あとサラッと食べれるものも。近くのコンビニ行ってくるわ｣

拓司が熱を出した、ということを伝えるとみんな驚いて心配してるけどすぐに冷静になり、行動してくれる。さすがだ

福｢ありがとう｣

今日の当番のこうちゃんは察してくれて須貝さんが帰ってくるまでの飲み物と林檎のすりおろしを作ってくれてる

んじぁ、僕も冷えピタとか出さないと

｢う、あぁぁぁうわぁぁーん｣

!?!?

山｢い、今のって｣

河｢ふ、福良！はやく拓司のとこ行くよ！｣

固まってしまっていた。急いでかき集めて拓司の元へ

ｰｰｰｰｰ

福・河｢｢拓司！！｣｣

河村と部屋に戻ると拓司が顔を真っ赤にして泣いていた。若干過呼吸も起こしてしまっている

伊｢ﾊｧﾊｧ、ﾊｧﾊｧﾋｯｸﾊｧﾊｧ……け、くんたく、やくんうぅ｣

福｢ごめんね、1人で寂しかった？もう大丈夫だよ｣

俺がそう言い河村が背中をゆっくり撫でる。少しづつ落ち着いてきてるけど涙は止まらない

河｢拓司？大丈夫、大丈夫。ゆっくり息吐いて、吸って｣

しばらくそうしてあやしていると、呼吸も落ち着き、涙も止まっては、いる

福｢なんか不安なこととかある？｣

そう聞くとゆっくりだが話してくれた

伊｢………ﾋｯｸみ、んなどっかいっちゃっておれ、またひと、りになるかもっておもった……｣

伊｢ねぇ、ふたりはおれおいてどっかいっちゃわない？ﾊｧﾊｧ｣

聞いてる俺たちが泣きそうになってしまった。熱が出てしんどくてどうしたらいいかもわからない状態で、1人になったら大人でも不安になるのに、こんな子供が1人にされたらそりゃ泣いて怖くなるのは当然のことだ

その事に気づいて後悔が募る

福｢どこにも行かない。絶対｣

そう言って俺は拓司の左手を

河｢言ってくれてありがとう。怖かったね。ごめん。もう1人にしない｣

河村は右手を握った

伊｢…ありが、と。｣

そう言って再び眠ってしまった

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