#88 sanji side ページ9
今こいつ……なんて言った？
ゾ「おれはAを連れ戻すことに反対だと言ったんだ。
………アイツはアイツなりの考えで出ていったんだ、連れ戻す義理はねェだろ」
ナ「ちょっとゾロ………！！」
ゾ「前にも言ったが、おれたちがやってるのは仲良しごっこじゃねェ。
この船のアイツの居場所から元いたとこに戻んだ………アイツの意志を汲んでやるべきじゃねぇのか」
頭の中でなにかが切れた。
自然と脚が、ゾロの方へ向かっていた。
.
サ「テメェそれ………本気で言ってるんじゃねェだろうな？」
ゾ「………本心に決まってんだろ」
気付いたらゾロを殴っていた。
ゾロの頭が大きく左に傾き、口の端から血が垂れた。
手がヒリヒリと痛む。
拳を使うのは何年ぶりだろう。でも今はそんなことは関係なかった。
サ「っざけんな！！！この選択があの子の本心だと本気で思ってんのか！？本気であの子が出ていきたくて出ていったと思ってんのか！？」
フ「サンジ！一旦落ち着け！！」
フランキーに羽交い締めにされるが、そんなのお構い無しに俺は叫ぶ。
サ「おれ達はあの子に助けられたんだ！！自分のせいでおれ達が海軍大将と戦うことにならないように！！
本当は死んでも帰りたくないのに！！
自由を愛するあの子が、望んでそんなとこに帰りたいと思うわけねェだろ！？
全部強がりに決まってんだろうが！！！」
ゾロは顔を背け、俯いていた。
重い空気が流れる。
ナ「……一旦全員冷静になりましょう。
確かにゾロの言う通り、助けに行きたいそうしよう、で済む簡単な話じゃない。王女を“誘拐”するにはリスクも高い。
………でも私だってこのままAとお別れだなんて、絶対に認めたくない。
今日のところはこれでおしまい。また明日、頭を冷やして全員で話し合いましょう」
ナミさんの冷静な判断に俺も我に返って頷く。
ゾロと目が合ったけど、一瞬で逸らしてしまった。
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よる - ワンピースなんも知らない初心者なんですけどゾロが好きすぎてこの小説を読みました！めちゃくちゃ面白かったです！文章の流れや設定が好みすぎてありがとうございます！ (2022年10月6日 3時) (
レス) @page26 id: 810f550f67 (このIDを非表示/違反報告)
結愛(プロフ) - はじめまして！コメント失礼致します！昨日この作品見つけて一気に読んじゃうくらい素敵な作品でびっくりです！！すぐにまた読み返したくなるほど大好きでファンになっちゃいました^^*これからも楽しみにしています！(*^^*) (2020年8月30日 11時) (レス) id: 0b7d173a35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：烏龍茶 | 作成日時：2019年9月14日 23時
