#86 zoro side ページ7
サ「はァ！？黄猿が直接探しに！？」
ロー「言ったろ、Aは一国の、しかも政府にとっても超重要国の王家の娘だ。そのぐらい血眼になって探すのも当たり前だ……。
………すまなかった、おれが傍にいながら、アイツは………」
珍しくトラ男が頭を下げ、悔しげな声で俺たちに詫びる。
ゾ「お前のせいじゃねェよ。
………おれたちがなんとかしてやるべきだったんだ」
サ「ちくしょう、おれがあの時あの子について行ってやれば………！！」
悔やんだところでAは帰ってこない。
ゾ「とにかくルフィ達の到着を待つぞ。トラ男、お前も寄ってけ。そんな怪我見過ごしたんじゃ後味悪ィし」
ロー「悪ィな………そうだ、お前たちに渡すものがある」
麦わら屋に渡すべきかもしれないが、と言いながら、トラ男は一通の手紙を俺に手渡した。
サ「これって………！！」
ロー「あァ………アイツが連れていかれる前、わざわざ時間をくれと頼んで書いていた」
封を切る。
『麦わらの一味のみんなへ
突然の事でごめんなさい。でも、私は家の事の関係で船をおります。
あんなに親切にしてもらったのに、きちんとお礼も伝えられなくて、みんなきっと怒ってるよね。
でも、私はどうしても帰らなきゃいけない場所がある。
私の本当の名前は、シュバルツ・アウベルク・A。シュバルツ王国第二王女、時期女王。
どうしても世界をこの目で見てみたくて家を飛び出したけど、いつまでもそんな子供っぽい理由でぶらぶらしてられないなと思って。
だから、これは私の意思。私の決めた道なの。
わがままだよね。だけど、これで最後だから、許してください。
今までありがとう。みんなのこと、大好きだよ。
●●●●●●●●
Aより』
黒く塗りつぶされている所が気になり、おれは平常心を保って陽の光に透かしてみる。
『もっと冒険したかったな』
なんでだ。
なんでだ。
なんでもっと傍にいてやらなかった。
なんでもっとAの気持ちに寄り添ってやらなかった。
なんであのとき＿＿＿＿気づかないフリをした。
ゾ「…………くっそおぉおぉ！！！」
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よる - ワンピースなんも知らない初心者なんですけどゾロが好きすぎてこの小説を読みました！めちゃくちゃ面白かったです！文章の流れや設定が好みすぎてありがとうございます！ (2022年10月6日 3時) (
レス) @page26 id: 810f550f67 (このIDを非表示/違反報告)
結愛(プロフ) - はじめまして！コメント失礼致します！昨日この作品見つけて一気に読んじゃうくらい素敵な作品でびっくりです！！すぐにまた読み返したくなるほど大好きでファンになっちゃいました^^*これからも楽しみにしています！(*^^*) (2020年8月30日 11時) (レス) id: 0b7d173a35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：烏龍茶 | 作成日時：2019年9月14日 23時
