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目の前に差し出されたお茶に困惑していると、
「ごめんね、何がいいかわかんなくてお茶にしちゃった。」
「烏龍茶嫌い?」と角名くんが私に尋ねる。
「すき!!」
頭がついていかなくて思っていたより大きな声で返してしまった。
しかも烏龍茶の事とはいえ角名くんに向かって勢いよくすきなんて言ってしまったことに恥ずかしくなっておろおろしていると
「ふっ、」と角名くんが笑って「良かった、じゃあはい。」と烏龍茶を渡してくれた。
(角名くん笑ってる、!かわいくて泣きそう)
「いいの??」
「うん。暑いから気を付けてね。」
「、、ありがとう。」
「ツム、角名もうそろそろ行かな、銀ももうそろ付くて」
「せやな、じゃあ行くわ!Aがんばりや!」
「頑張ってな〜Aちゃん」
「お〜宮んズありがと〜!」
「じゃあね、Aちゃん。がんばって」
「うん!ありがとう!お茶ご馳走様!」
ひらひらと手を振って歩いていく3人の背中をみてでっかいなぁと思いつつ、手に握られたペットボトルに喜びが込み上げる。
あれ、てか角名くん最後名前、、、
「え!?!?!?」
「お姉ちゃん、顔赤いけど大丈夫かいな?」
「え、あ!大丈夫です!いらっしゃいませ!」
「暑いからなぁ、気いつけやー。焼き鳥1パックもろてもええか?」
「ありがとうございます!400円です!」
この顔の火照りは暑さのせいなんかじゃないって、自覚しながら今日はいつもより頑張れそうだと気合いを入れ直した。
花火大会が終わってから2週間が経ち、今日からまた学校が始まる。
私は道外に出てみたいって言うただの好奇心から地元である北海道を離れてこの学校に進学した。
この学校に決めた理由は(人2)が稲荷崎から推薦をもらったのがきっかけで、(人2)と家族ぐるみで仲の良かった事もあって一人暮らしは心配だけど2人でならと親が稲荷崎に2人で進学することを勧めてくれたからだ。
そのため夏休みは1週間程北海道に帰ったり、(人2)と家で課題を片付けていたらすぐに終わってしまった。
結局、夏休み中に角名くんに会えたのもあの花火大会の日だけだった。
でも今日は始業式で全校生徒が体育館に集まるから角名くんが見れること間違いなしだ。
クラスの皆が夏休みが終わってしまった事に不満を垂れている中、私はご機嫌で友達におはようを告げる。
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かなちょす(プロフ) - すすさん» コメントありがとうございます!書きたいところだけ書いてしまってるので本当に急展開で申し訳ないです(^^;)文才、、私も欲しいくらいですがお褒めの言葉ありがとうございます! (2021年1月4日 14時) (レス) id: 19fa65fe85 (このIDを非表示/違反報告)
すす - 展開が急なのに変な感じがしないのは、かなちょすさんに素晴らしい文才があるからなのですねぇ。、、、わけてください (2021年1月3日 18時) (レス) id: 34647cc332 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かなちょす | 作成日時:2021年1月2日 0時