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「なんで知ってるの？」
「聞いた、越坂さんに」
「なんで？」
「着替え取りに上あがったら越坂さんと試合の話してるの聞いてもうたんよ。」
(聞かれてたのか、)
「球技大会の動きといい、分析といい上手いやつなんちゃうかな思て片付けしとる時に越坂さんに聞いた。」
「そうなんだ」
(必死に隠したいことでは無かったし(人2)からなら別にいいんだけど。)
「なぁ、なんでバレーやらんの？選抜まで選ばれとったならうちでもレギュラーとれるやろ」
「、、私が選抜に選ばれたのは、私のチームの監督が選抜の監督だったからって言うのが大きい理由だと思うし、私もう本気でバレー出来ないから。」
そう告げるとなんでなん？と不思議そうに首を傾げる侑。
「バレー嫌いになったん？」
「違う、バレーは好きだよ。中3の夏にね、骨盤やったの」
「ひび入ってんだって、私の骨盤。」
笑いながら言うと侑は少し居心地が悪そうに目線を下に向けて「怪我か、」と呟いた。
「バレーから離れたことに後悔は無いよ！部活やってた時は経験できなかった事も経験できてるし、この学校に居たら女バレも男バレも観てて楽しいもん」
「そうか。」と侑は少し嬉しそうに言った後、「あ！！せや！！！」とびっくりするくらい大きな声をあげる。
「え！？なに！？」
「自分、今度の日曜練習試合見に来てや！！」
「は？」
「そんで分析頼むわ！！」
「え？」
「あ、もうチャイム鳴るやん。じゃあ頼むで！」
それだけ言うと、混乱している私を置いて侑は席に戻った。
それから1週間は男バレの分析とかした事ないし、なんで私に頼むの、、と悩んでは侑に「行かなきゃダメ？」と聞き「あかん！来なかったら来るまで追い回すで！」と脅される日々を送った。
結局、脅しまでかけられてしまえば行くしか選択肢はなく日曜は練習試合を観に行った。
練習風景はみていたけどじっくり男バレのプレーを観るのは初めてで、正直ワクワクしていた。
流石稲荷崎と言うプレーで試合は全勝。
あんな渋っていたのに、私も単純で凄いプレーを目の前に興奮してしまい分析を聞きに来た侑に物凄い勢いで話してしまった。
それからというもの侑とはすっかり仲のいい友達として学校でもよく話すようになった。
最初の方の距離感が懐かしいなあと感じながら、目の前で「思わずって酷ない？？なんやそれ！」と騒ぐ侑に「うるさい」と一撃をいれる。
そんなしょうもない会話をしていると店内から見知った顔が2人出できた。
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かなちょす(プロフ) - すすさん» コメントありがとうございます！書きたいところだけ書いてしまってるので本当に急展開で申し訳ないです(^^;)文才、、私も欲しいくらいですがお褒めの言葉ありがとうございます！ (2021年1月4日 14時) (
レス) id: 19fa65fe85 (このIDを非表示/違反報告)
すす - 展開が急なのに変な感じがしないのは、かなちょすさんに素晴らしい文才があるからなのですねぇ。、、、わけてください (2021年1月3日 18時) (レス) id: 34647cc332 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かなちょす | 作成日時：2021年1月2日 0時
