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色々パニックで立ち尽くしてる私に

「抱きしめてもらえてよかったなぁ?」

と、侑が声をかけてきた。

そのニヤケをかくせていない声にまさかと思って振り返る。

「俺のおかげやな」

「っわざとかよ!!!」

「怒ったら顔ブスになんで」

「それはやばい、やめるわ」

それが賢明や、と言う侑の後ろから銀島くんが

「なんや!もう二人上手くいったん?」

長かったな!、なんて言ってきた。

「え?」

どこをどう見て言ったのか分からない銀島くんの発言に「いや、、ないよ」と返せば

「え、、まじ?あれ言われて気づかへんの?」

そう言って何故か渋い顔を侑に向けた。

「銀、こいつは慎重すぎてちょっとの事じゃ気付けへんのや、、、」

「うわ、角名苦労するな!!」

「2人に失礼なこと言われてそうのはわかるよ!私も!!」

キャー!また怒ったー!こわいー!

そう女子の真似をしてふざける2人を横目に席に着いた。

さすがに私もそこまで鈍感じゃないし、、

2人の会話にもしかしたらなんて期待が膨らんでしまう

自惚れるのは良くない

もう絶対、角名くんに私の気持ちはバレてる

思わせぶりってやつなのかな、、、

今日も授業に集中できない一日が始まった。


お昼休みになって、侑と銀島くんが今日も誘ってくれたけどクラスの友達とも食べたくて遠慮させてもらった。

「ええの?角名くんおるんやろ?」

「大丈夫!私みんなとも一緒に食べたいもん〜」

そう素直に言えばいつも一緒にいてくれる3人の友達は「私も侑たちにAは譲らへん!」とか「角名くんいるのにうちらといたいて可愛いか!」とか言ってくれた。



「角名くんて今は誰とも付き合う気ないからって言うてフってるらしいけどAは例外やんな?」

急に問われたその質問に息が詰まる

「そうなの、?」

「あれ!A知らんかった!?ごめん、、てっきり付き合ってへんだけで2人両想いやと思っとってん!」

あわあわと慌てる友達に「全然大丈夫!教えてくれてありがとう!気にしないで!?」と告げる。

もう2人は「お決まりのセリフ!」「そんなの絶対とりあえず言うとるだけやて!」自信持ち!と応援してくれて慌ててた友達も「Aは例外だと思うねん!私も!」と勇気づけてくれている。

「そう、かもしれないよね!ありがとう!がんばる!」

口ではがんばるなんて言いつつ、

(やっぱり、全部私の勘違いだった)

それがはっきりと分かって舞い上がってた自分に恥ずかしさを覚えた。

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かなちょす(プロフ) - すすさん» コメントありがとうございます!書きたいところだけ書いてしまってるので本当に急展開で申し訳ないです(^^;)文才、、私も欲しいくらいですがお褒めの言葉ありがとうございます! (2021年1月4日 14時) (レス) id: 19fa65fe85 (このIDを非表示/違反報告)
すす - 展開が急なのに変な感じがしないのは、かなちょすさんに素晴らしい文才があるからなのですねぇ。、、、わけてください (2021年1月3日 18時) (レス) id: 34647cc332 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かなちょす | 作成日時:2021年1月2日 0時

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