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「ね、」

「なにー?」

「俺にはかっこいいって言ってくんないの?」

角名くんの一言に思わず足を止める。

そんな私に気付いた角名くんも立ち止まる。

私たちに出来た距離、1歩半

その距離を少しでも縮めたくてちょっとだけ勇気を出す。

「角名くんは、いつもかっこいいよ」

、、、

何もリアクションが帰ってこなくて、やらかしたかも、と恐る恐る角名くんの顔を覗き込もうとする。

「角名く、「だめ」

角名くんの大きな手で顔を覆われて真っ黒になる私の視界。

「思ったよりやばいね、」

塞がれた指の隙間からなんとか角名くんを見れば

横を向いてて表情すら見えないものの耳は赤く染っているように見えた。

寒さのせいかもしれないけど、確かに届けられた気持ちに嬉しさが込み上げる。

「角名くん、前見えない、!」

「あ、ごめん笑」

ぱっと明るくなった視界に映った角名くんと視線が合って鼓動が早まる。

2人並んで歩き出す、

照れと緊張で上手く話せてたかわからないけど

家に着いて角名くんとお別れするまでの時間は私にとってすごくいい時間だった。

「ただいま〜」

「おかえり!どうだった!!」

ドアを開けてすぐ(人2)が駆け寄ってきた。

「やっぱりみんなのバレーみてたら私も体動かしたくなってきちゃうな〜」

「そっちじゃなくて!!角名と帰ってきたんでしょ!?」

「え、なんで知ってんの!!」

(人2)に送ったメッセージは男バレの練習見てから帰るから遅くなるって事だけだったはず、、

「治が教えてくれた」

「なるほど、明日3人にいじられるかな、?」

「大丈夫だー!みんな応援してんだよ、2人のこと。」

そう笑う(人2)に「ほんとに〜?面白がってるだけじゃない〜?笑」と返すと

「ほんとほんと!他でもない男バレ3人とAとずっと一緒にいる私が付いてんだ、周りの視線なんて気にしないで一直線に伝えなよ!」

なんてこれ以上無いくらい心強い言葉をもらう。

「そうだね!ありがとう」

「んーん!ご飯できてるから、食べながらでも話聞かせてよ!」

「うん!」


話を聞いてもらいながらご飯を食べ終え、(人2)が先にお風呂に行ったからソファーに寝転がる。

角名くんにありがとうって送ろう。

アプリを開けば1番上に表示されてる角名くんの名前。

勝手にピン打ってるのとか、知られたら引かれちゃうんだろうなと想像して震えた手でメッセージを送る

《お疲れ様!家まで送ってもらっちゃってごめんね、ありがとう!》

既読はや、!?

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かなちょす(プロフ) - すすさん» コメントありがとうございます!書きたいところだけ書いてしまってるので本当に急展開で申し訳ないです(^^;)文才、、私も欲しいくらいですがお褒めの言葉ありがとうございます! (2021年1月4日 14時) (レス) id: 19fa65fe85 (このIDを非表示/違反報告)
すす - 展開が急なのに変な感じがしないのは、かなちょすさんに素晴らしい文才があるからなのですねぇ。、、、わけてください (2021年1月3日 18時) (レス) id: 34647cc332 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かなちょす | 作成日時:2021年1月2日 0時

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