16 ページ17
部活を終え、片付けを始めたみんなをみて私はひとり、玄関に向かった。
こうやって待ってるの、付き合ってるみたい。
なんて自分にとって都合のいい想像をしては我に返って少し凹む。
そんな事をしてたら角名くんのがこちらに向かってる姿が見えた。
(脚長、、、顔小さ、いや顔良)
薄暗い廊下も角名くんが歩くだけでランウェイと錯覚するが、、まじで、、、
「お待たせ。凄い百面相してたけどなんかあった?笑」
やばい、見られてたと焦るもなるべく冷静に
「全然!なんにも!!部活お疲れ様」
と返す。
「ありがと。じゃあ、帰ろっか」
スマートに玄関のドアを開けてくれる角名くん
こういう所なんだよなぁ
お礼を言って一歩踏み出すと冷たい冬の風が頬を掠める
「さむ!さすがに12月になると冷えるね〜」
「それな。ごめんね、こんな遅くまで」
来てくれてありがと、と申し訳なさそうに角名くんは言う
「全然!!むしろ誘ってくれてありがとう」
「やっぱみんなのバレー見てるの好きだな〜」
「A、北さんのプレー好きでしょ笑」
「え、なんで知ってんの?!」
「北さんが上げる時前のめりで見てたから、そうかなって笑」
確かに、角名くんを目で追いながらも主将さんの守備の感じがいいなって思って何回かじっと見てた。
気付かれてたとは思わなかったけど。
「主将さんめっちゃ丁寧にレシーブするし、コート立った瞬間にみんな引き締まるのかっこいいなって」
「確かに緊張感はやばいかな笑」
「そう言えば、前言ってた宮城の人はどんなとこが好きなの?」
急に西谷君の話が出て少しびっくりした、、
「どんなところか、、西谷くんって凄いボールの下に行くのがはやくてね、落ちるなって思ったところにスっと入ってて!いる、、!!ってなるの!」
「でも私が1番好きなのは西谷君のサーブカットで、元気に動き回ってる西谷君がサーブカットするときはすっごく静かなの!ボールの勢い殺すのがめちゃくちゃ上手くてねかっこいいの!!」
伝わったかな!?と角名くんを見上げれば、「オッホ」と特徴的な笑い方をして肩を揺らす角名くん。
「めっちゃ好きじゃん笑」
アッ、やってしまった、、!
話してるうちにテンション上がって絶対気持ち悪い喋り方した、、、
何やってんだ自分〜!!って後悔しながらも「同じポジションやってた身としてはめちゃくちゃ憧れだったからさ」と伝える。
「憧れか、」
角名くんは何処か悩ましげにそう呟いた。
105人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かなちょす(プロフ) - すすさん» コメントありがとうございます!書きたいところだけ書いてしまってるので本当に急展開で申し訳ないです(^^;)文才、、私も欲しいくらいですがお褒めの言葉ありがとうございます! (2021年1月4日 14時) (レス) id: 19fa65fe85 (このIDを非表示/違反報告)
すす - 展開が急なのに変な感じがしないのは、かなちょすさんに素晴らしい文才があるからなのですねぇ。、、、わけてください (2021年1月3日 18時) (レス) id: 34647cc332 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:かなちょす | 作成日時:2021年1月2日 0時