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教室に戻るためみんなで階段を下る。

「次古文やんけ、最悪や」

こちらを向いてうげぇ、と嫌な顔をする侑や

「足りんかった、(人2)なんかもっとらん?」

ってお弁当+パンを食べてたのに言う治くんに「今私のお弁当の3分の1くらい食べたじゃん」「お前ら、ほんとに、」と呆れた顔の(人2)と銀島くん。

それを後ろから見てる角名くん

の後ろを歩く私

(こんな近くで上から角名くん見ることないから新鮮。)

歩く度にぴょこぴょこ揺れる髪が可愛くてついクスッと笑ってしまう。

「?なんかあった?」

「いや、角名くんを上から見るなんて新鮮だなって」

「あ〜、、あ。A」

「ん?」

次の言葉を待ってても角名くんは何故か何も話さず私をみている。

「角名くん、?」

「上目遣い、してみた。」

かわいい?といつもの表情のまま聞いてくる角名くん

(いや、くっっそかわいいですが〜!?)

(私の心臓止めに来てます????)

と内心発狂するも、こんなこと考えてるなんて知られたら終わるので

なんとかにやけ顔を微笑みに変えて

「かわいいよ、あざといな〜!」

って少し茶化したように言う。

角名くんはやってみたけど恥ずかしくなってきた、と言うものの表情はいつものままで涼やかだ。

「角名くんの上目遣い見れるなんてレアだから楽しいや」

「えー、俺はAは上からみたい」

これはあれだ、私ごときに見下されたくはないと言うやつかもしれない

ちょっと調子に乗りすぎた、、

「だよね〜!ごめん!笑」

「ん、?あ、そうだ」

角名くんは何かを思い出したかのようにスマホをいじりだす

「はい、交換しよ」

差し出された画面をみればお馴染みの緑のアイコンが真ん中に表示されたQRコードだった

「え、!あ、、うん」

震えを隠すように両手でスマホを持って読み取る

画面に表示された"すな"の文字が嬉しくって、頭の中はお祭り騒ぎだ。

上機嫌で1組の3人と別れて教室に戻る

奇跡か!?幸せすぎる!!

友達の欄に追加された角名くんの連絡先をみて保存しなきゃ、という気持ち悪い考えが湧いてこっそりスクショする

と同時くらいに新着メッセージが入って、見てみれば角名くんからだった

《次古文がんばれ》

そう送られてきたメッセージにまたスクショしたい衝動に駆られるけどキリがなくなりそうだからやめて
《ありがとう!頑張る!》と返す

顔が見えない分いつもよりは緊張しないなんて思ってた矢先また1件のメッセージ

《俺はAの上目遣い好きだよ》

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かなちょす(プロフ) - すすさん» コメントありがとうございます!書きたいところだけ書いてしまってるので本当に急展開で申し訳ないです(^^;)文才、、私も欲しいくらいですがお褒めの言葉ありがとうございます! (2021年1月4日 14時) (レス) id: 19fa65fe85 (このIDを非表示/違反報告)
すす - 展開が急なのに変な感じがしないのは、かなちょすさんに素晴らしい文才があるからなのですねぇ。、、、わけてください (2021年1月3日 18時) (レス) id: 34647cc332 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かなちょす | 作成日時:2021年1月2日 0時

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