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朝、いつもより少しだけ早く起きて学校に行く準備を始める。
昨日までより丁寧にヘアアイロンをかけて、バレないようにナチュラルにしている学校用のメイクをほんのちょっとだけ濃くする。
それだけで昨日の自分より自信が持てる気がして、上機嫌で登校した。
まずは些細なことから始めようと、角名くんの姿を探す。
朝練を終えて教室に向かってくる2年バレー部を見つけて、トイレに行くふりをしてすれ違った。
「おはよう、！朝練お疲れ様！」
4人に挨拶をすると、それぞれがおはようと返してくれたけど、角名くんの
「おはよう、(人1)さん。ありがと。」
だけが、一際耳に残った。
好きな人におはようって言ってもらえるだけで退屈な授業だって乗り切れそうだ。
これから毎日あいさつはしよう、と決めてトイレに向かおうとするとグンっと腕を引かれ振り返る。
私の腕を掴んでいたのは角名くんで、心臓が跳ねる。
「あ、えっと？」
「メイク、変えた？」
「え、うん、いつもより少しだけ濃くしたんだけどやっぱりバレちゃうかな、？」
「んー、先生方は気付かないと思うよ。」
先生にバレたらまずいので角名くんの言葉に安心していると
「少しでも、雰囲気変わるね。いつも可愛いけど今日のも可愛いと思う。」
そう言われて早まっていた鼓動が更に早まる。
「ありがとう」と、何とか伝えると角名くんは「うん、じゃあね」と言って教室へと歩いていった。
私はトイレに向かうふりなんて忘れて急いで教室に戻って侑の元へ駆け寄る。
「あああああつむ！！！！」
「あ何回言うねん、なんや」
「角名くんが、、、、すきだ！」
「知っとるわ！！！」
昂って語彙力を失ってしまったけど、先程の事件を話すと侑は何故か「角名がなぁ、」とにやにやしながら言った。
「角名くんにガチ恋勢が多いのわかる、さらっと出来るんだ女子が喜ぶことを、、、。」
「助けて侑、、、まず何をしたら？」
「話さんことには距離縮まらんからなぁ。」
そうだよな、と思っていると侑が「せや！」とひらめいた顔をした。
「昼、一緒に食えばええんや！」
「いや無理でしょ」
「無理ちゃう！いつも俺らバレー部4人で食っとるし、越坂さんも誘うて6人で食えばええんとちゃう？」
そう提案してくる侑。
(確かに、2人きりで話すよりみんなといた方が自然に話せる)
「でも、いいの？邪魔にならない？」
そう聞くと侑は「なる訳あるか」と言ってくれたので今日のお昼は6人で食べる事になった。
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かなちょす(プロフ) - すすさん» コメントありがとうございます！書きたいところだけ書いてしまってるので本当に急展開で申し訳ないです(^^;)文才、、私も欲しいくらいですがお褒めの言葉ありがとうございます！ (2021年1月4日 14時) (
レス) id: 19fa65fe85 (このIDを非表示/違反報告)
すす - 展開が急なのに変な感じがしないのは、かなちょすさんに素晴らしい文才があるからなのですねぇ。、、、わけてください (2021年1月3日 18時) (レス) id: 34647cc332 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かなちょす | 作成日時：2021年1月2日 0時
