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高校生って、誰でもきらきらできるものだと思ってた。
部活に打ち込んだり、放課後友達と遊びに行ったり、彼氏と思い出を作ったり。
そう思ってたのになんで私は2年連続花火大会の日にバイトしてるんだろう。
「いらっしゃいませー」
仲睦まじく手を繋いでいるカップルを横目に焼き鳥をパックに詰める。
この作業ももう慣れたもの。
私が高1の時からバイトをしているコンビニは花火大会会場の近くにあって、花火大会当日は焼き鳥などの外売りもしている。
当然、暑い中外に立たされるのは私みたいな学生バイトで会場に行ける訳でもないのに浴衣を着て接客をするルールがあった。
去年に引き続き、カップルが溢れ返っている中バイトをするのはなかなか虚しいものだ。
「おー、なんや自分。顔死んどるやないかい」
そう声が聞こえて、詰めていた焼き鳥から目線を上げると同じクラスの宮侑が立っていた。
「うわ、侑じゃん」
「うわってなんやねん、失礼やぞ！」
「ごめん、思わず。」
侑はきらきら代表みたいな人で、地味な学校生活を送ってる私にとっては眩しすぎる友達。
1年の時はクラスも違くて関わりが無かったけど、2年で同クラになってすぐ侑から声をかけられた。
「なぁ、(人1)さんてバレー経験者やんな？」
「えっ、うん。ちょっとだけ」
「やっぱりそうやんな！！去年の球技大会でやってたの見とって、絶対そうや思ってたわ！」
(見られてた〜！ やっぱりバレーじゃないのにしとけば良かったかな、、、って言うか)
「うん、あの声大っきいし近いです、。」
「あーすまん！話してみたかってん、興奮してしもたわ！」
「そうなの、？ありがとう。」
侑は人気者で学校内にもファンもたくさんいたから私は知ってたけどその侑が話してみたかったと言ってきたのには驚いた。
球技大会でバレー部には所属してないのに経験者の動きをしてた私が気になってたらしい。
「ちょっとだけ言うてたけど、えらい慣れてるやつの動き方やったやん。どれくらいやってたん？」
「小学2年から中3までかな」
「やっぱりちょっとだけちゃうやん！嘘つくなや自分！」
「嘘って言うか現役で続けてる人の前で経験者ぶりたくないだけだよ」
そう返すと侑は「ふーん」とだけ言って自分の席についた。
それからしばらくはただのクラスメイトって感じの距離感でいたけど女子バレー部に所属している友達の(人2)に誘われて女バレの練習試合を見に行った時に侑との距離感が変わった。
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かなちょす(プロフ) - すすさん» コメントありがとうございます！書きたいところだけ書いてしまってるので本当に急展開で申し訳ないです(^^;)文才、、私も欲しいくらいですがお褒めの言葉ありがとうございます！ (2021年1月4日 14時) (
レス) id: 19fa65fe85 (このIDを非表示/違反報告)
すす - 展開が急なのに変な感じがしないのは、かなちょすさんに素晴らしい文才があるからなのですねぇ。、、、わけてください (2021年1月3日 18時) (レス) id: 34647cc332 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かなちょす | 作成日時：2021年1月2日 0時
