十五話 ページ16
「ごめんなさい…ごめんなさい…」
『おばあちゃん？』
私を強く抱き締める今は亡き祖母。
鶴とのことがあったときから、おばあちゃんは
私を沢山抱き締めるようになった。
そして必ず何度も何度も何度も呟くのだ。
ごめんなさい…と。
…許さない…
おばあちゃんの声が
今でも耳にこびりついて消えない。
祖母は小さい頃ある神社に入り浸っていた。
そこにいれば悪いもの達から逃れられるから。
それと同時に…いやそれ以上に
ある人と会いたかったから入り浸ってた。
それが鶴だ。
最初はぼんやりとしたモヤみたいなものだった
らしいが、段々と姿をもっていったらしい。
…許さない…
祖母は鶴が大好きだった。
誰と結婚したい？と聞かれれば迷わず鶴と
答えるほど好きだった。
でも所詮は幼い子供。
恋なんて分からないし、すぐに移るもの。
思春期にはいる頃には寧ろ会わないように
していたらしい。
だけど決して嫌いなわけではなかったという。
ただ気恥ずかしかっただけらしい。
だが急に祖母に避けられるようになった鶴は
嫌われたと勘違いしたらしく、
祖母の好きな人を殺していけば、
いつか自分が祖母のなかで一番になると考えて
殺した。
まあ理解出来ないわけではない。
私も嫉妬に狂えばそんな発想するし実行もする
……と思う。
…許さない…
素直に何故避けるのかを聞けばよかったのに、
少なくとも想いあってはいたのに。
貴方は突き放された気でいるのだろうが
突き放したのは貴方でしょう？
自業自得だ。
そのまま堕ちて消えてしまえばよかったのに。
ねえ、貴方は私を愛してはいないのでしょう？
私に祖母の姿をかさねてるだけで、
私自身を愛してなんかない。
私自身を愛していてくれたのなら
まだ受け入れられた。
でも違った。
許さない…私はお前を許さない。
二度も人を愛して、二度も失敗するだなんて
それも同じ方法で、
貴方に学習能力はありますか？
そのお粗末さに大切な人を私は奪われたの？
どうしてそんな余裕そうにしているの？
いいご身分ですね。
ねえ？
『鶴丸国永？』
…夢をみた。
暗闇のなか、大切な人達が私を囲むように
死んでいた。私は愛おしい人達の血で染まり、
ひたすら誰かに話し掛けていた。
はて？誰に話し掛けていたのやら。
分からない……。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
久しぶり！シリアス！
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桜(プロフ) - どっちも大好きだけど、どちらか選べと言われたらタ○ミ選びます。レ○ンも大好きです (2019年1月30日 19時) (
レス) id: f7e378869c (このIDを非表示/違反報告)
とろろ昆布(プロフ) - 小説には、関係ないですがツンデレの弟とはレ○ンさんですか！？タ○ミさんですか！？まぁ、どっちも好きだからどっちでもいいですが！私もFE大好きです！！ (2019年1月27日 10時) (レス) id: fb7bd13adb (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - ありがとうございます！ここからどんどんヤンデレ加速させたいと思ってます！ (2018年12月29日 0時) (レス) id: f7e378869c (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 鶴さんのヤンデレぇ……最高です！ (2018年12月29日 0時) (レス) id: 58777ef85e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暇なようで暇じゃないやつ | 作成日時：2018年12月20日 22時
