箱入り娘？[よん］ (ページ30)

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ユンギsideー

bmg「ユンギ？おはよ！早いな」

SG「あぁ。昨日帰ってすぐ寝ちゃって、早く起きれたから…」

嘘。

本当は寝てない。イヤ、寝ようと布団には入ったけど、寝付けなくてそのまま朝を迎えた。

寝れなかった理由？

・・・

夜中にAからのカトクが入って、パソコンを使っていいかって言う内容だった

データは全部バックアップしてあるし、信頼してるから作業室を貸してるわけだから問題無いって返信したらそのままスルー。

作業してんのかどうなのかもわからないまま気になって寝れなかったからそのまま来てみたけど…

このドアは開けていいのか？

本当に大丈夫か？ヒョンの事も信じてる。

いや、でも、あのヒョン…

bmg「何やってんだよ？早く開けて？」

SG「いや、その、あの〜…マネヒョンコーヒーと朝食買って来て。ジンヒョンも飲むだろうし、Aも腹減ってるかも」

bmg「へ？あぁ！確かに！わかった！ちょっと行ってくるわ」

マネヒョン本当にチョロくて良かった

ここは慎重に行かないと…よしっ

ガチャ

なるべく音を立てないように

室内の照明は消えてるけど、モニターの灯りが付いていて、開けた瞬間パソコンをカチカチさせてるフードを被った小さい人。
多分A。

ジンヒョンは…ソファーで爆睡。

はぁ〜、このヒョンは…

まぁ、でもこれで最悪の状態は脱した。

部屋の奥に入ってフードとヘッドホンを剥ぎ取れば

『ビックリした・・・』

驚いた顔したAと視線が合う…けど

『おっ、おはよ…』

SG「お前…泣いた？」

『えっ！？何で！？』

SG「目が…」

『・・・目を酷使し過ぎたかな？笑』

笑って誤魔化そうとしてるみたいだけど、下手くそ過ぎて逆に笑えるんだけど？

SG「ヒョンと喧嘩でもした？」

『・・・してないよ？』

したんだな。

SG「・・・何かあったら言えよ？俺らはお前の味方だから」

『俺ら？』

真っ赤になった大きな瞳をパチパチさせてキョトンとした顔は小動物みたいで思わず口走りそうになる…

SG「・・・あぁ。少なくともうちのラプラはお前の味方だよ」

『えへへ』

照れくさそうに笑うAを見て口は我慢出来たのに、手が先に出た。

頭を撫でてから何故か頬まで下ろした俺の手。

何しようとしたんだよ俺。

直ぐそこにはジンヒョン。

ガチャッ

MB「おはよーございまーす！」

『オンニ！！』

どーんっと突き飛ばされた俺。

うん。これでいい。