8頁 姉と妹。 ページ8
急いでオンボロ寮へ戻る。
寮へ入る前に、人差し指を振って身体についた雨を全て落とす。
オンボロ寮なのに、更にびしょびしょにして住みにくいとかそんなの勘弁。
部屋に入ると、クロウリーがちょうど出てくるところだった。
A｢あー、やっぱ入れ違いだったか。｣
クロウリー｢ああ、A先生……いえ、Aさん。
貴方は明日から普通に学校に通ってください。
オンボロ寮だから…授業に参加出来ないなんてことはありません。｣
A｢貴方『は』？
……ふむ…、そういうには何か訳があるんだな。
……ユウか？｣
クロウリー｢ええ。｣
A｢わかった。後で聞いておこう。｣
クロウリー｢ああ、そうです。
オンボロ寮だからって何かいう生徒たちがいるかもしれませんが……。｣
A｢んな、心配すんなって。
だって、私だぜ？お前に心配されるなんて、私は歳か？なんてな。まだまだ生きるさ。｣
笑い飛ばすと、クロウリーは少し困ったような顔をして、｢そうですね。｣と言って寮を出ていく。
A｢……生きたくなくてもな……。｣
私は未だ電気の付かない暗闇の廊下を歩いた。
部屋に戻ると、たぬきとユウが座っていた。
A｢ただいま。｣
ユウ｢おかえりなさい。｣
優しく微笑む彼女はショートカットが似合う。
A｢さっき、学園長にあったんだけど何を話したんだ？｣
ユウは、グリムというこのモンスターと雑用係をすることを話した。
クロウリーの判断はいいかもしれない。
このたぬきと同じにするのは少し危険だが……。
授業に参加するよりは安全だ。
いや、まずこの学園にいる時点で警報がなっているのだが。
A｢分かった。何かあれば私を呼んで。
貴方の助けになるから。｣
彼女の頭を撫でる。
少し恥ずかしそうにした彼女は笑うと
ユウ｢あはは、Aさんはお姉ちゃんみたいですね。
頼もしくて…、ありがとうございます。｣
と言ってきてくれた。
嬉しかった。
けれど、頭の隅で
『お姉ちゃんは、私の自慢のお姉ちゃんだよ！』
という昔の言葉を思い出した。
A｢こちらこそ。そんなこと言ってくれて嬉しいよ。｣
妹の言葉に私はなんて言ったっけ。
もうずっとずっと昔のこと。
私は、その場から立ち上がり、お風呂場へ向かう。
お風呂場を綺麗にして、そのまま入る。
A｢上がったよー。｣
ユウ｢はい！分かりました！｣
交代でユウが風呂場へ向かう。
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あんぱん - ジャックハート…もしかして、ヴィランズ手下ですか！？ (9月18日 17時) (
レス) @page11 id: f2f05df21c (このIDを非表示/違反報告)
カリン(プロフ) - 追記 ストーリーを書く上で閃いてしまった作者が50話を少しだけ変更致しました。前はスカラビア寮生と顔見知りふうにしたのですが、無かったように書き換えております。ですが、のちのちちゃんとスカラビア寮の話を書くのでご安心ください。 (2020年5月5日 18時) (レス) id: a65dfc2637 (このIDを非表示/違反報告)
カリン(プロフ) - ありがとうございます！引き続きよろしくお願いします！ (2020年4月21日 22時) (レス) id: a65dfc2637 (このIDを非表示/違反報告)
アルファ - とてもおもしろいです！続き楽しみにしています！更新頑張ってください！ (2020年4月21日 14時) (レス) id: 2d5813c050 (このIDを非表示/違反報告)
カリン(プロフ) - ありがとうございます！頑張ります！ (2020年4月19日 23時) (レス) id: a65dfc2637 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シルフォン x他1人 | 作成日時：2020年4月18日 23時
