22頁 2つの魔法。 ページ22
グリム｢あ〜、お腹いっぱいになったんだゾ！｣
お腹が丸くなって、ベンチに寄っかかるグリム。
ユウ｢あはは、じゃあそろそろ掃除しないと間に合わなくなっちゃうね。｣
A｢そうか。そちらの仕事も大変なんだな。｣
ベンチから立ち上がろうとするユウを私はもう一度座らせる。
ユウ｢？…Aさん？｣
私は、透明な魔法石が入ったマジカルペンを出す。
ちなみに、オクタヴィネルの魔法石は白ね。
私のは透明。ちょっと違うんだよ。
私は立ち上がり、ベンチに座るユウに向けて魔法をかけた。
淡い光がユウを包み込む。
A｢ご飯の美味しさを教えてくれたお礼。
君は何かと大変な目に合いそうだからね。
保護魔法をかけておいてあげる。
注意するのは、防御魔法じゃないこと。
保護だから怪我をした時にかすり傷程度なら治るようになってるけど、防御じゃないから殴られたりしたり、魔法が当たったら痛いから気をつけて。｣
ユウは、頷く。
A｢それから、防御魔法じゃない代わりにもうひとつ。｣
今度は、少し強い光がユウを包み込んだ。
A｢こっちは、本当に助けて欲しい時。
命の危機に関わりそうな時。
私を呼んで。助けてって。
そしたら、一目散に貴方の元へ行くから。
私が来るなら、防御魔法よりも心強いでしょ？｣
彼女へウィンクしてみせる。
ユウは、笑顔で｢ありがとうございます！｣と言ってきた。
A｢ま、本当は私を呼ぶくらいの危機がないのが1番なんだけどね。｣
彼女の手を取って、ベンチから立たせる。
ユウ｢あ、おにぎりも……それから魔法もかけて下さってありがとうございます。｣
お辞儀をして、グリムを連れていく彼女。
私は、彼女を見送ったあと箒に跨り、運動場へ飛ぶ。
運動場に着くまで、彼女にどうして防御魔法じゃなく保護魔法をかけたのか理由を話そうか。
防御魔法は、保護魔法の進化系的なものだ。
つまり、保護魔法より身体への負担が大きい。
そして、私が2回目にかけた魔法。
あれは、私を召喚する魔法だ。
つまり、召喚するためにこれもそれなりに身体の負担がかかる。
身体に負担がかかる魔法を2つも使った場合、普通の魔法使いなら多少耐えられるが、魔力がない人間にかけたら…どうなる？
身体が壊れる。
それは、どんな副作用を引き起こすかは分からない。
だから、この2つにしたのだ。
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あんぱん - ジャックハート…もしかして、ヴィランズ手下ですか！？ (9月18日 17時) (
レス) @page11 id: f2f05df21c (このIDを非表示/違反報告)
カリン(プロフ) - 追記 ストーリーを書く上で閃いてしまった作者が50話を少しだけ変更致しました。前はスカラビア寮生と顔見知りふうにしたのですが、無かったように書き換えております。ですが、のちのちちゃんとスカラビア寮の話を書くのでご安心ください。 (2020年5月5日 18時) (レス) id: a65dfc2637 (このIDを非表示/違反報告)
カリン(プロフ) - ありがとうございます！引き続きよろしくお願いします！ (2020年4月21日 22時) (レス) id: a65dfc2637 (このIDを非表示/違反報告)
アルファ - とてもおもしろいです！続き楽しみにしています！更新頑張ってください！ (2020年4月21日 14時) (レス) id: 2d5813c050 (このIDを非表示/違反報告)
カリン(プロフ) - ありがとうございます！頑張ります！ (2020年4月19日 23時) (レス) id: a65dfc2637 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シルフォン x他1人 | 作成日時：2020年4月18日 23時
