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倉 side
『倉子ちゃん。』
倉｢ん？｣
『ごめんなさい。私、昔からそうなの』
倉｢え？何が？｣
『学園を出たあと、最初に育ててくれた人がね。
お前のことは守らんから、自分で守りやって。
誰かに頼る生き方を辞めなさいって。』
倉｢最初？｣
『うん。すぐに消えたの。私を置いて』
淡々と語る彼女は、寂しそうにはみえなくて
もう慣れてしまったみたいだった
『教わってからずっとそう生きてきたら、
心配って言葉なんか遠い存在で。
だから、本当に気にしないで欲しいの。
私を弱くしないで？』
倉｢俺らのそばにおってくれたらええやん｣
『永遠はないんだよ』
倉｢それは……そうかもしれんけど……。｣
『私は大丈夫だから。』
倉｢Aちゃん……。｣
ニコリと笑った彼女が
少し恐ろしくも見えた。
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作者名：★ニゲラ★ | 作成日時：2020年12月1日 20時
