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大ちゃんと別れた次の日

憂鬱な学校に向かっていた。




山田先生が好きと分かった今、


どういう顔で会えばいいのかわからない。





しかもあの時、

皐月さんを見る山田先生の目……。




忘れたくても、頭にひどく焼き付いて離れない。





涼「 っすA〜 」



『 …っ?!

お、おはようございます… 』



涼「 ……あのさ、話があるんだけど 」



『 …私…も。 』



涼「 …放課後、教室残ってて 」



『 はい、 』






──────


──





こういう気まずい展開が控えてる時間って割と一瞬で、



気付けば、ほぼ頭に入らなかった授業も終わっていた。





比「 A〜、今日は彼氏んとこ行くの? 」



『 あ、、ごめん比奈。私…大ちゃんと別れた 』



比「 ……ほぅ、よーやく本当の気持ちに気付いたんだね 」



『 え?!比奈、わかってたの?! 』



比「 見てりゃわかる。有岡先輩がかわいそーでかわいそーで、、 」



『 ゔ… 』



比「 …有岡先輩の分まで幸せになんないと、失礼だからね? 」



『 うん。…ありがと比奈 」



比「 ん。じゃ、私先帰るね、また明日 」



『 あっ、比奈! 』



比「 なに? 」



『 今日は用事あるから無理だけど、


明日からまた、サッカー部一緒に観に行こうね 』



比「 ……しゃーない、付き合ってあげる! 」







これは、私が決めていたこと。


別れたとしても、そこで縁を切ってしまうんじゃなくて、


サッカー部の有岡先輩の1ファンとして、


これからもずっと応援しようって。





それが、私が大ちゃんにできる

唯一恩返しだと思うから。

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作者名:いちごだいふく。 | 作成日時:2018年12月25日 18時

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