◇ ページ38
大ちゃんと別れた次の日
憂鬱な学校に向かっていた。
山田先生が好きと分かった今、
どういう顔で会えばいいのかわからない。
しかもあの時、
皐月さんを見る山田先生の目……。
忘れたくても、頭にひどく焼き付いて離れない。
涼「 っすA〜 」
『 …っ?!
お、おはようございます… 』
涼「 ……あのさ、話があるんだけど 」
『 …私…も。 』
涼「 …放課後、教室残ってて 」
『 はい、 』
──────
──
こういう気まずい展開が控えてる時間って割と一瞬で、
気付けば、ほぼ頭に入らなかった授業も終わっていた。
比「 A〜、今日は彼氏んとこ行くの? 」
『 あ、、ごめん比奈。私…大ちゃんと別れた 』
比「 ……ほぅ、よーやく本当の気持ちに気付いたんだね 」
『 え?!比奈、わかってたの?! 』
比「 見てりゃわかる。有岡先輩がかわいそーでかわいそーで、、 」
『 ゔ… 』
比「 …有岡先輩の分まで幸せになんないと、失礼だからね? 」
『 うん。…ありがと比奈 」
比「 ん。じゃ、私先帰るね、また明日 」
『 あっ、比奈! 』
比「 なに? 」
『 今日は用事あるから無理だけど、
明日からまた、サッカー部一緒に観に行こうね 』
比「 ……しゃーない、付き合ってあげる! 」
これは、私が決めていたこと。
別れたとしても、そこで縁を切ってしまうんじゃなくて、
サッカー部の有岡先輩の1ファンとして、
これからもずっと応援しようって。
それが、私が大ちゃんにできる
唯一恩返しだと思うから。
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作者名:いちごだいふく。 | 作成日時:2018年12月25日 18時