先生はウソつき。ｰR.Yｰ (ページ21)

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比「おはよーA！」

『はよ～… 』

比「どしたのボーーッとして」

『なんでもないよ』

あの寂しそうな顔をした山田先生は、

私からすぐに離れて " じゃっ！また後でな！ " って職員室に戻って行った。

あの表情は…何だったんだろう。

……いや待て。なんでいちいちそんなこと考えてるんだ私は。

別にあいつがどんな顔してよーが何を考えていよーがなんでもいいでしょ。

私には関係ない。

『さぁ比奈っ！

今日こそ二人でサッカー部行こうねっ！』

比「そーいや昨日渡せたの？」

『あ、そうそうそう！！その話あとで聞いて！！！やばいから！！！』

脳内から山田先生を消すかのように、

即座に昨日の有岡先輩との事を思い返す。

…あんな幸せな時間…夢じゃなかったよね？

って、朝もそう思ってLimeのトーク履歴見たら一番上に

登録した " 有岡先輩 " って文字があったんだよな。

" 名前は？！ "

　

" あ、今日も来てるって思って、いつも楽しみにしてたんだよね "

" こちらこそいつもありがとう！ "

昨日だけで、有岡先輩はたくさんの言葉をくれたなぁ…。

私と話してると楽しいとか、帰り道一緒って知ったら無邪気に喜んだり…。

サッカーをしている時とはまるで真逆で、

好奇心旺盛な少年って感じで笑

可愛かったなぁ。朝の数学欠点にさせられるとかいうノリの時もだけど。