先生はウソつき。ｰR.Yｰ (ページ3)

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◇ ページ3

涼「 1時間目数学な～、」

比「うわやばっ、宿題やってない！

Aやった？！」

『え？宿題？なにそれ美味しいの？』

比「 ………… そーゆー清々しいとこ、嫌いじゃないよ」

『ふふん、ありがと』

瀬川A 、

ここ "平成高校" に通うごく普通の高校2年生。

そんな私の担任は、

まるで生きている世界が違う人。

ジャ○ーズにでもいるかのような美しい顔立ち

その中で少しクセのある鼻の形

笑ったときに見える白く輝く歯

23歳にしては少しばかり低い162センチの身長

特徴的な歩き方をするO脚

欠点がありつつ、

そのすべてを顔と性格でカバーする天才イケメン

…… たぶん

嫌いな人なんてそうそういない。

ここまで完璧な人は初めて見た。

……… " 表面上の演技 " が完璧な人は。

なんとなく、

山田先生の笑顔は作り物のような気がして

どうも私は好きじゃない。

そもそも、

この世に生を授かったその瞬間から素晴らしい最高の人生の道を歩いてきたであろう人と

何かと苦労して、平々凡々に暮らしてきた私とじゃ

さっきも言った通りやっぱり生きている世界が違う。

だから私は

山田先生が嫌いだ。