先生はウソつき。ｰR.Yｰ (ページ18)

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◇ ページ18

『別に何もないです』

涼「いや、いつもと様子ちげーじゃん」

『は？いつもの私ですけど？』

涼「嘘つけ、なんかあっ─── 」

大「 Aちゃーーん！！」

駆け寄ってきた有岡先輩は、

部活着から着替えもしないで息を切らしている。

『有岡先輩？！なんで、』

大「ごめん。玲、悪い奴じゃないんだけど… 」

『 ……いえ、気にしてません』

涼「玲って、芝崎？大ちゃんの幼馴染みの？」

…幼馴染み…？

『なんで山田先生がそんなこと知ってるんですか』

涼「俺大ちゃんと仲いーから」

大「はー？何いってんすかねー？」

涼「ん？数学欠点がいいの？」

大「ごめんごめん！！…はあ、

Aちゃん、安心して。山田よりは良い奴だからさ、玲。」

涼「有岡大貴、数学追認な」

大「は？！なんでだよ！！！」

目の前で繰り広げられるやり取りに

少し心が和む。

この二人が仲良しなんて知らなかったけど。

………待て。

昨日私が残されたの、確か山田先生が

" 俺に興味ないくせに有岡に熱上げてんのがムカつく "

って理由だったよね？

しかも私、あのあと散々文句ぶちまけて逃げたし…

涼「そーそー大ちゃん、お前今彼女いんの？」

大「はっ？！い、いねーけどわりぃかよ！！」

涼「 …ふーん。実はさぁ、大ちゃんの事好きって奴── 」

『ストーーーップ！！！

山田先生？ちょっといいですか？

有岡先輩、ではまた！！』

半強制的に山田先生を有岡先輩から引き剥がし、

私は先生とその場を後にした。