先生はウソつき。ｰR.Yｰ (ページ17)

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次の日、

いつもより早く学校に着いた私は、

サッカー部の朝練を見に来た。

( かっこいいなぁ…有岡先輩。 )

？「ねえ、」

『？はい、』

？「あんたさ、大ちゃんと付き合ってんの？」

『えっ？！そ、そんなわけないです！！』

？「はあ？！だったら何で一緒に帰ってんだよ！！」

ﾄﾞｻｯ─

突然横から話しかけてきた女の人は

なぜそんなに怒っているのか、私を突き飛ばして見下ろす。

？「いい？大ちゃんはあんたみたいに顔目当てで寄ってくる女が一番嫌いなの

てゆーか、迷惑だからこれ以上大ちゃんに近付くな」

『いや、あの顔目当てって…… 』

大「玲？なにしてんの？」

『っ、ありおかせんぱ─── 』

玲「大ちゃん！朝練おつかれ～

一緒に教室いこ！」

大「いや、だから。

その子に何してんの？」

玲「なに…って、何もしてないよ？」

大「大丈夫？Aちゃん」

しゃがんで顔を覗き込んでくる有岡先輩と、

目が合わせられなかった。

れい…さん。

彼女が私を見下ろす瞳は、冷たくて

でも、

恋する女の子の視線だった。

……有岡先輩が好きなんだ

すぐにわかった。

『大丈夫です！朝練お疲れ様でした！

んじゃっ！』

れいさんは、有岡先輩が好き…

しかも有岡先輩も、あの人の事呼び捨てにしてた。

…たしか、比奈に聞いたことある

サッカー部のマネージャーも有岡先輩のこと好きらしいよって。

…体操服だったし、

たぶんあの人がマネージャーなんだ。

涼「お、瀬川～」

『 …おはようございます失礼します』

涼「まてまてまて、あからさまに避けんなよ」

『別に避けてません』

涼「 …なんかあった？」

こういう時の教師面は

卑怯だと思う。