恋 愛 嫌 い な 先 生 が 好 き 。R.Y ‐2‐

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話すか話さないかの答えが出ないまま 、



私とさとみは一緒に帰路につくことになった 。









このとき 、





もっと迷って、もっと長く教室にいればよかった 。









教室の鍵を預けに職員室に行ったとき 、




……… ある会話が聞こえてきた 。









涼 「 婚約 … ？？ 」



『 え … ？？ 』









入り口から一番近い山田先生の席 。





そこで 、 先生が誰かと電話で話していた 。








" 婚約 " って 、何？？









涼 「 いや、俺はまだそういうのは…


もう24でしょ、って、まだ24だよ。




……え？ 相手は…朱音？？ 」









聞き覚えのない名前に、胸がざわめいた 。





私達に気づかない山田先生に 、



私達も何も言葉をかけられない。









涼 「 ほんとに朱音が俺と ？？


……うん、…うん。わかった、




仕事片付いたら、一度そっちに行くよ 」









" じゃあ… " と歯切れの悪い切り方で電話を終わらせた山田先生は、




ため息をついて天を仰ぎ 、







ハッとしたように私達に気づいた。









涼 「 ビックリした〜！ どうしたの、？ 」




『 …教室の鍵を返しに。 』




涼 「 あ…あぁ、ありがとう。



もうすぐ暗くなるし、気を付けて帰れよ 」








朝のことなんてなかったみたいに 、



山田先生はあまりに普通で。







さっきの会話も、私には聞こえていなかったって思わせるような話し方 。







婚約とか、アカネさんとか





………山田先生のこと、何にもわからない。

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